全国すべての市を制覇する旅に出た猫

日本にはたくさんの魅力ある市があるにもかかわらず、なかなか探訪する機会がないので、コツコツ全国の市に訪問してみようと思いました。このブログはそんな訪問の記録。

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でかいトンカツと印旛沼と行けなかった小江戸と(千葉県佐倉市、2017年11月25日訪問)

 

千葉県佐倉市 

今回は千葉県佐倉市である。人口は17万人程度。江戸時代の街並みが残る「小江戸」として有名で、市内には印旛沼という千葉県最大の湖を抱える。首都圏のベッドタウンでありながら、観光的資源があるポテンシャルの高い街である。小江戸ということで前々から佐倉市には行ってみたいと思っていて、本日(2017年11月25日)ついに念願叶って初上陸である。

佐倉の語源を市のウェブサイトから引用しよう。

 

昔、この地で生産された麻布を、朝廷に献上するための貯蔵庫があったことから、アサクラが転じサクラになったという説と、清い倉があったことから、すがすがしい語源をもつ「さ」という言葉をつけ、「さくら」と呼ぶようになった説などがあります。
 どちらにせよ、古くから、この地に人が住み、倉を建て暮らしを営んでいたことが、佐倉という地名からうかがうことができます。

 

佐倉市の紹介(概要/アクセス/市章/市の木・花/由来/市民憲章) | 千葉県佐倉市公式ウェブサイト

 

京成佐倉駅そばの観光案内所でレンタサイクルを借りる。電動と普通の2種類があり、クロスバイクやマウンテンバイクはない。全部貸し出し用かはわからないが、普通タイプは2、30台はあったように見えた。普段はクロスバイクだが、レンタサイクルは電動タイプを借りることが多い(電動クロスバイクがあれば最高)。観光は快適にしたいし、ママチャリは乗り慣れていないし、坂があるとキツイからだ。最近は電動タイプを置いてあるレンタサイクル屋が増えており何とも心強い限りである。

 

とんかつのおかやま食堂で昼食を食べる

昼食を先に済ませて印旛沼に向かうことにする。昼食は食べログの評価が高い「おかやま食堂」に。

 

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とんかつのお店で、店内は一昔前の食堂然としている。畳の小上がりがあって、壁が茶色の木目調で、そしてBGMは付けっ放しのテレビというあれだ。東京近郊にはこんなほっとするお店がまだまだ残っている。青山や表参道にあるようなオシャレで最先端なお店も大好きだが、若い頃はダサいと思っていたこういうお店が近頃やけに恋しい。むしろこういうお店こそ個性があって粋なんじゃないかと思うようになった。年齢とともに嗜好も変わる。

お昼時とあってほぼ満席。地元民と観光客が入り混じり、わいわいと賑やかな活気のある店内だ。この時点で正解を確信する。

食べ応えのある厚めのトンカツ。厚めというより、かなりぶ厚めと言うべき迫力のトンカツ。最近のレア感のあるトンカツではなく、昔ながらのしっかり揚げられたトンカツ。大きく口を開けかぶりつく、肉を頬張るトンカツだ。地元民、観光客問わず愛されるのがよくわかる美味かつボリューム満点のトンカツであった。

 

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ボリューム満点のランチでエネルギーをチャージし終えて、いよいよ印旛沼周遊サイクリングに乗り出す。

 

印旛沼サイクリング 

開けた景色の中を自転車で走るのは楽しい。湖は海と違って風がないので走りやすい。

 

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しかし、印旛沼をレンタサイクルで一周するはずが、道を間違えて一周できず。時間も遅くなり、佐倉の華である小江戸的エリアを散策できず。何しに来たんだ感を覚えつつ、スポーツジムを改造したようなスーパー銭湯に入り、家路に着いた。小江戸エリアでない限り、佐倉は典型的なベッドタウンという印象だ。ファミリー向けと思しきマンションとチェーン店が立ち並ぶ。歴史ある街とはなかなか気づかない。小江戸に行けず消化不良感を残しつつ、しかし、佐倉に来る用事はそうそうないのも事実なので、いつ小江戸を開拓するかが悩ましい。

 

さて、次はどの市に行こうか。

 

その他

 

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 ↑京成佐倉駅

 

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 ↑印旛沼近くの農産物直売所

 

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↑直売所で買った葡萄ジュースと落花生。落花生があるのは千葉県らしい。自転車に乗せて走ったため葡萄ジュースが泡立つ。会津野菜だから佐倉と関係はないが、葡萄の甘みと皮の苦味がブレンドされた美味で濃厚なジュース。

 

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小江戸のはずれ

 

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↑スポーツジムのようなスーパー銭湯。湯ぱらだいす佐倉

YUPARADISESAKURA

 

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 ↑餃子を食べた。なぜかラーメンの写真はない。味は記憶にない。

retty.me

 

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↑夜のJR佐倉駅

 

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腐海の瘴気うずまく喫茶店と振り子時計の音が心地よい喫茶店と(埼玉県さいたま市、2018年7月7ー8日訪問 )

 

大宮の珈琲伯爵邸

24時間オープンというそれだけでも十分パンチが効いた珈琲伯爵邸。埼玉県さいたま市大宮駅から徒歩5分程度の場所にある名物喫茶店。写真は撮っていないが、内装はもっとカオス。こういうお店はカフェという浮ついた言葉ではなく、喫茶店という漢字を当てるべきだろう。カオスなお店だから喫茶店という範疇ともやや違うように思うが、少なくともカフェという浮ついた言葉は伯爵邸にそぐわない。

 

www.hakushakutei.shop

 

伯爵邸

食べログ 伯爵邸

 

入店は朝の9時。モーニングを食べようという算段だ。この時間でも店内はすでに賑わう。朝から来たお客さんか、ここで夜を明かした人もいるのか。

 

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店内はすごい煙草の煙。私は煙草を吸わないので、ややたじろぐも大宮の名店まで来ておいて何もせずに退散するのも癪に触るので、煙草の煙は受け入れようではないか。

受け入れようと決心はしたものの、それにしてもすごい煙。昨今、愛煙家には厳しい時代になっているから、大宮界隈の愛煙家はみな伯爵邸に避難しているのか。喫煙可というより、愛煙家だけ大歓迎、とでも言うべき煙の濃度である。この店では非喫煙者のほうが肩身がせまい。というか、非喫煙者には相当厳しい環境。腐海の瘴気もここまで辛くはあるまい。

 

店内には3台のテレビ。うち一つはTBSのサンデーモーニング、残り2つはテレビ東京の「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」という子供向けヒーローもの。客層のほとんどは大人、というかおじちゃん。そもそもこの煙草の煙が充満する空間に子供を連れてくること自体推奨されるべきではないから、なぜにこのチャンネルが選択されているのか、疑問である。店の内装もかなりカオスなのだが、テレビのチャンネル選択といった細部までカオスなのが、この伯爵邸なのだ。

 

魔法×戦士 マジマジョピュアーズ! - Wikipedia

 

頼んだモーニングは、たぬきうどんとおにぎり、そしてコーヒーのセット。パン系のノーマルなモーニングもあったが、和風メニューになぜか惹かれてしまった。

 

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味は、、、と言いたいところだが、煙草の煙がキツ過ぎて判別不能であった。珈琲は伝統的喫茶店系のビターな味。本当は目覚めの珈琲とともに読書を楽しもうと思っていたが、このまま滞在しては肺が侵される危険を感じたので、早々に退散した。喫茶店に限らずこういう個性のある店は好きなのだが、伯爵邸に関しては非喫煙者には過酷な環境であった。

 

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浦和のやじろべえ珈琲店

さいたま市浦和駅徒歩10分程度の場所にあるやじろべえ珈琲店。40年以上の歴史を有するこちらもさいたま市の有名喫茶店である。外観はレトロモダン。

 

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土曜日は14時開店で、私が到着したのもほぼ開店と同時で、おそらく本日の客第一号。照明はレトロな喫茶店によくあるほの暗い照度。BGMはなく振り子式の掛け時計がチクタク時を刻む音が店内に響く。

 

 

振り子時計の音は時の経過を音として具現化させる。にもかかわらず、急かされるわけではない。実のところ時間の経過はわれわれが思うよりもゆったりしていて、われわれが実際の時間のスピード以上に時間に追われているから、振り子時計の音にむしろ安らぎを感じるのかもしれない。

 

読書するには最高の環境。無音だとかえって緊張してしまうが、振り子時計の音が自分が発するちょっとした音をかき消してくれるから、余計な心配をしなくて済むのだ。

 

店主(?)のおばあちゃんが入れてくれた珈琲は伝統的な喫茶店のそれでややビターな仕上がり。最近のフルーティーな珈琲とは違うが、こういうレトロモダンな喫茶店にはビターな珈琲がよく似合う。

 

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読書がはかどりすぎて、珈琲をおかわりしてしまった。おばあちゃんは常連さんと思しき女性と社会の出来事についてああだこうだと話に興じている。さいたまの都会に地域の絆を感じさせる一コマで、それもまた店の居心地のよさにつながっているのだろう。

 

楽しかった。次はどの市に行こうか。

 

その他

 

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 ↑夜の浦和駅

 

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↑浦和のラーメン屋「鶏そば一瑳」。行列ができる人気店。はじめてなので淡麗系の「あっさり鶏そば」を注文。鶏の出汁が出ていて美味しいラーメン。最近は鶏の淡麗系を出すお店が増えている印象。

 

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 ↑ドトールの別業態「珈琲農園」。サードウェーブ系のフルーティーな珈琲もあり。私ははじめて見たが、東京にも何店舗かある。新宿や渋谷、銀座といった繁華街にはないようだ(2018年8月17日現在)。伯爵邸の煙にやられて同じく大宮駅前にあったこちらのお店に退避したというわけ。

 

www.doutor.co.jp

 

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千葉県船橋市で立ち食い寿司記念日が誕生した(2018年7月7日訪問)

  

千葉県船橋市 

今回は千葉県の船橋市だ。人口が60万人を超える大都市で、その名を冠する船橋駅は、JR、京成線、東武線が止まる交通の要衝である。お隣の西船橋駅は、総武線各駅停車と東西線ターミナル駅だから、東京都民にとって船橋は馴染みの地名。だが、それだけ近いからこそ敢えて行く場所でもない。東武百貨店などショッピング施設も充実する船橋であるが、とはいえ東京のほうが買い物施設は充実しているで、やっぱり船橋に行くことはない。だから、至近距離ながら私が船橋に降り立ったのもこれが人生で初めてのことである。

 

船橋での移動距離は駅前半径500メートルといったところ。コーヒーを飲み、ラーメンを食べ、立ち食い寿司を食べた。たったそれだけだが、この3点、どれも美味しかった。特にコーヒーと立ち食い寿司が。さらに言えば立ち食い寿司が美味しかったのである。この立ち食い寿司があるだけでも船橋に住む十分な理由になるだろう。

 

吉光船橋北口店で絶品立ち食い寿司を食べる

その立ち食い寿司の名は「吉光 船橋北口店」。吉光と書いて「きっこう」と読む。

 

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食べログの口コミを読むと、本店は船橋の別のエリアにあり、本店は立ち食いではないようだ。本店よりもこちらの船橋北口店のほうが圧倒的に食べログの評価が高く口コミ数も多い。主客逆転といった感じ。

 

 

開店は午前11時。開店10分後に到着したが、すでに先客あり。スライド式の扉を開けると無骨な頑固オヤジ風の大将と芯が通ってそうな精悍な若手の職人。それに女将さんと思しき女性1名。大将の雰囲気からして、当たりの予感が漂う。

 

頼んだのは、鯵、ほたて、金目鯛漬け、シラス、ツブ貝、クロムツ。

どれもネタも大きいし満足度が高い。酢飯は赤酢だろうか、しっかりと「私は酢飯です」と主張してくるシャリ。

どれも美味いが、一番美味かったのは金目鯛漬け。添えられているカラシとの相性が抜群。添えられている、という表現よりはもうちょいカラシが多めで、かなりツーンとくるのだが、漬けられることで味が染み込むと同時に食感が丸くなった金目鯛と今まで食べたことのないハーモニーが生まれているのだ。鮪の漬けより金目鯛漬けは少ないように思う。だから金目鯛漬けにカラシが添えられているのが一般的なのかよく分からないが、私には初めての経験だったので、味はもちろん意外性も含めて金目鯛漬けのインパクトが強かったのである。

後でグルメサイトを見ると、同じく金目鯛漬けを推す人が多くて、わかっている人はわかっているのだ、と一人勝手に納得。

吉光の寿司の写真は大将のオーラに呑まれて撮れなかった。しかし、食べログにはたくさん写真が掲載されているから、実際は撮っても問題なかったのだろう。

 

私は人形町の「喜寿司(㐂寿司)」が好きである。マイフェイバリット寿司である。ここで本当の江戸前の寿司を知ったと言っても過言ではなく、ここで寿司を食べて以来、寿司を本当の寿司とコメの上に刺身が乗った料理(フィッシュ オン ライス)とを区別するちょっとウザい人間になった。美味しい寿司は、酢飯とネタが口の中で混じり合ってシンクロし、たとえネタが大きくシャリが少なかったとしても、刺身ではありません、わたしは寿司という料理です、と感じさせてくれる。他方、フィッシュ オン ライスは一見寿司のように見えて、口の中に入れるとそれぞれが分離してしまって、刺身とコメを食べているような感覚になる。シンクロしないのである。喜寿司には妻と行ったので、以来一人で寿司を食べてその感想を妻に告げるとき、美味しければ今日の寿司は寿司だったと言い、美味しいと思わなかった場合は、今日の寿司はフィッシュ オン ライスだったと言うことが多くなった。もちろん、どういった寿司がいいかはケースバイケースで、地方の漁港など新鮮な海の幸が食べられる地域の場合、芸が細かい寿司よりも鮮度を強調する潔い寿司のほうが美味しかったりするもの。むしろフィッシュ オン ライスのほうが美味しく感じる。

 

mtautumn.hatenablog.com

漁港擁する小田原で食べた天史朗鮨は、地魚系の美味い寿司屋であった。 

 

 

で、吉光の寿司は、正しく寿司であった。

 

これまで立ち食い寿司を食べたいと思ったことはあっても実際に足を踏み入れたことはなかった。しかし、吉光によって立ち食い寿司の世界が相当奥深いことに気付かされた。もっと開拓しなければならない。この日は私の人生における立ち食い寿司記念日となったのである。

 

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その他

 

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↑鶏ラーメンたけなか。まあまあ美味しかった。

 

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鶏らぁめん たけなか

食べログ 鶏らぁめん たけなか

 

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 ↑富士そば船橋店。最近富士そばで食べてなかったが、焼肉丼とのセットは初めて見た(単に自分が忘れただけ?)。

 

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 ↑Rudder Coffee。ホテルメッツが入るビルの一階にある。朝に美味しいコーヒーをいただく幸せ。なんでも船橋をコーヒータウン化しようと目論む人たちがいるらしい。そんなことになれば、船橋は美味い立ち食い寿司とコーヒーにありつける完全無欠の街となってしまう。

 

coffee-town.jp

 

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 ↑夜の船橋駅前。すぐ奥は繁華街。こういう清濁併せ持つ街は独特の活気があって好きだ。

 

 楽しかった。次はどの市に行こうか。

 

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【番外編】絶海の孤島、東京都青ヶ島村に行く(2017年8月21日ー23日)〜宿泊編〜

 

青ヶ島の苦難の歴史 

だいぶ記録に残すのに時間が開いてしまったが、昨年の夏に青ヶ島に行ってきた。往復ともにフェリー。プラチナチケットのヘリコプターの予約が取れなかったからなのだが、欠航率の高いフェリーは運良く往復ともに欠航になることなく、非常に順調な旅となった。

 

 

mtautumn.hatenablog.com

 

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とはいえ、現代でもアクセス困難な青ヶ島。昔であればなおさらアクセスが大変だったわけで、その大変さを青ヶ島村教育委員会がまとめた「島史」をもとにまとめたい(青ヶ島村教育委員会青ヶ島の生活と文化』1984年)。正直陰鬱な気持ちになるほど、苦難の歴史なわけだが、こうした苦難の歴史を知ることで、かえって青ヶ島の秘境感が倍増する。われわれは絶海の孤島に来たんだー、という秘境感が。実際、八丈島から青ヶ島までの3時間の航路で途中に立ち寄れそうな島は見当たらない。人工衛星もない昔に、よく青ヶ島を見つけたな、と深く深く感心させられるのである。

 

  • 1220年:青ヶ島がはじめて文献に現れる。「保元物語」に「為朝、鬼ヶ島に渡る」との表記。この鬼ヶ島が青ヶ島らしい。
  • 1428年:青ヶ島という名前が存在?八丈島、小島、青ヶ島は、だれの所有地がわからないとの表記が古文書にあり。
  • 1429〜1440年:この頃から相州(今の神奈川)の奥山宗麟の支配を受ける(たしかに青ヶ島の墓地で「奥山」の名を見た)。
  • 1467年:コメを積んだ伊勢の船が漂着。青ヶ島の島民が積荷のコメを奪う計画を立てたが発覚し返り討ちに。二児を残し島民全員が殺害される(京都で応仁の乱が起こっている頃、青ヶ島青ヶ島で大変な事態であったようだ)。ちなみにこの頃の人口は約50人。
  • 1474年:青ヶ島船が八丈島から青ヶ島に渡る途中に行方不明。
  • 1475年:八丈島より青ヶ島へ船を出すが国地へ漂着。翌年に八丈島へ戻るが、半数が国地で死亡。
  • 1476年:この年から2年間、八丈島青ヶ島の便船途絶える(逆に言うとそれまでは毎年あったのか?それはそれですごい)。
  • 1479年:八丈島から船が青ヶ島に出航。しかし、国地に漂着。八丈島に帰る途中、三宅島と八丈島の間で沈没。
  • 1485年:2年前、八丈島から出航した船が青ヶ島からの帰途、難破し、船員1人を残し全員溺死。
  • 1616年讃岐国高松の船が、熊野灘で漂流し、青ヶ島に漂着(香川を出航し、和歌山あたりで遭難し、青ヶ島に漂着って奇跡としか思えない)。
  • 1646年:青ヶ島、小島に痢病(赤痢)が流行し、約180名が死亡。
  • 1652年:青ヶ島が小規模な噴火活動を示す。
  • 1690年:伊勢の船が青ヶ島に漂着。
  • 1691年:この頃、八丈島青ヶ島にねずみが流入
  • 1696年:この頃の人口は約200名。青ヶ島の食糧事情は比較的恵まれていたらしい。
  • 1700年:飢饉による困窮のため、小島の島民24人が青ヶ島に向かい行方不明。
  • 1707年:八丈島の平太夫が不義を働き、青ヶ島に追放される。
  • 1714年:青ヶ島の2少年が漂流。御蔵島に到着した後、青ヶ島に帰島。この年、青ヶ島に流行病が発生。村民全員が罹病し、多くの死者。
  • 1716年:青ヶ島から年貢の紬と鰹節を積んだ船が八丈島の大賀郷に到着。同年、八丈島から青ヶ島船が出航したが、漂流し薩摩(鹿児島県)に漂着。
  • 1717年:梅毒を罹病する島民続出。
  • 1726年:青ヶ島にサツマイモが渡る。
  • 1753年:当時の人口は261人。
  • 1757年:青ヶ島で殺傷事件。浅之助という若者が男7人を殺害し、4人が重傷。
  • 1768年:超大型台風襲来。
  • 1774年:当時の人口は328人。
  • 1781年:青ヶ島噴火。
  • 1783年青ヶ島大噴火。
  • 1785年:3月に青ヶ島さらなる大噴火。4月から島民青ヶ島を脱出開始。しかし、間に合わなかった130〜140名は死亡。
  • 1797年:青ヶ島に住む人はわずか9人。
  • 1834年青ヶ島の村人全員が還住を果たす(全員還住するまで50年余り。青ヶ島の歴史の中で最も重大な出来事の一つであり、還住Tシャツなど記念グッズが島で売られていた)
  • 1861年:イギリス人による青ヶ島測量。
  • 1870年:青ヶ島で大地震
  • 1874年:青ヶ島小学校創立。
  • 1878年:東京都(当時は東京府)に編入
  • 1898年:流行病で50名死亡。
  • 1904年:非常な不漁続き。
  • 1923年:関東大震災青ヶ島ではタライに張った水がこぼれる揺れ。
  • 1925年:当時の人口は412人。
  • 1927年(昭和2年):この年の12月に高知の船が青ヶ島に遭難。このときに青ヶ島の島民は昭和の改元を知る(約1年遅れで、大正から昭和になったことを知ったわけですな)。
  • 1930年:青ヶ島村牛酪製造組合設立。バター製造開始。
  • 1936年:青ヶ島郵便取り扱い所開設。
  • 1940年:青ヶ島村になる。
  • 1945年:青ヶ島で吹雪。2月に米軍機の爆弾2弾投下と機銃照射。被害はなし。4月の米軍機機銃照射では村人1名死亡。5月に空襲。小学校が全焼。
  • 1946年:雪が降る。当時の人口は386名。
  • 1947年:青ヶ島中学校創立。
  • 1949年:東京汽船が父島ー青ヶ島航路を開く(この頃は小笠原と青ヶ島を行き来できたのか)。
  • 1950年:第1回牛まつり開催。
  • 1952年:小中学校PTA発足。
  • 1955年:飛行機にて都知事寄贈の調味料、野菜等を投下。
  • 1956年:電話開通。
  • 1958年:はじめての衆議院議員選挙(それまで実施されていなかったということ?)
  • 1959年:青ヶ島村長リコール(日本初)。
  • 1960年:森繁久弥夫妻セスナ機で慰問品を投下。
  • 1961年:奥山治さんが製氷機を購入。村ではじめて氷ができる。
  • 1963年:奥山治さん村長に当選(製氷機購入の賜物か??)
  • 1964年:プロパンガス導入。
  • 1965年:ヘリポート工事。
  • 1972年:「あおがしま丸」船下ろし。初来港。
  • 1977年:31年ぶりの雪。積雪5センチ。

などなど

 

水難事故や台風被害は挙げきれないほど。 青ヶ島の歴史を知れば知るほど、たどり着くのが大変な場所だとわかる。満点の星空を見よう、なんていう華やかさは微塵も感じさせない。島民だってかなりの辛苦を味わったはずである。が、今ではわれわれが青ヶ島に癒しを求める時代。時代の変遷は面白い。青ヶ島は何も変わってないはず(もちろんインフラなどは徐々に整備されてきたわけだが)。むしろ青ヶ島を取り巻く外部環境、すなわちわれわれの暮らしが変わったのであって、われわれの住む場所が修羅の地になってしまったのかもしれない。

 

 

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ビジネス宿中里に泊まる 

さて、宿泊先は、ビジネス宿中里さん。青ヶ島には民宿的な宿が何軒かあるが、ネットで検索する限り一番オススメされている宿のように思える。はじめに予約しようとしたら、青ヶ島まで来る手段の確定とレンタカーの予約が必要とのこと。ヘリコプターが予約できなかったのでフェリーで行くこと、レンタカーを確保したことを伝え、予約完了。当日八丈島からフェリーに乗るタイミングで電話するよう言われる。フェリーの欠航率が高いからなのだろう。

 

ビジネス宿と言いながら、実際はかなり民宿的な感じ。朝食、昼食、晩食の一泊三食付き。青ヶ島はランチできる場所がないため、中里さんに限らず一泊三食スタイルが定番である。われわれは二泊三日。いずれのランチもひんぎゃで蒸す用の食材セットであった。

 

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晩御飯はかなり充実。島寿司に中里特製の島だれ。青酎もある。寿司のネタは忘れてしまったが、確かメダイやオナガダイだったような気がする。細長い魚は確かトビウオ。トビウオは青ヶ島の風物詩。

 

www.vill.aogashima.tokyo.jp

 

こいつらを中里特製の島だれで食べるとめちゃくちゃ美味い。島だれは中里で購入できるし、青ヶ島名物でもあるので経由地の八丈島でも買える。恐らく東京本土でもどこかで売っているのではあるまいか。ネットで検索すると通販サイトでも買えるよう。

味はピリ辛の濃厚味。ニンニクや生姜などが入っていて食欲を掻き立てられる万能だれである。中国の四川省やタイなどの東南アジアは辛い食べ物を好むが、ここ青ヶ島温暖湿潤気候ながら東京本土に比べると体感的には熱帯であり、だからこそこういうパンチの効いた調味料を発明しようと思ったのかもしれない。醤油は世界に誇る万能調味料だが、島だれで食べる刺身もこれまた絶品格別なり。

 

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↑上が一泊目の晩御飯。下が二泊目。

 

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↑しまだれ。

 

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↑島だれと青酎島とうがらしをお土産として購入。

 

新宿に「青ヶ島屋」というその名も青ヶ島や伊豆諸島の料理を中心としたメニューが味わえる居酒屋がある。2018年7月に行ったときは島だれはなかったが、刺身には醬油に島がらしを入れる。徐々に辛味が醬油に移っていって、これまたいつもの刺身とは一味違うたれとなって、美味しかった。

 

青ヶ島屋

青ヶ島屋

 

テレビでは、港の様子がライブ放映されている。フェリーが就航できるか確認するためだろう。また、テロップでヘリの運航や空席の状況が表示される。青ヶ島ならではのチャンネルだ。見ていたところで情報がアップデートされるわけでもないが、波があって画面に動きがあるせいか、ずっと付けっ放しでも案外飽きなかった。

 

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漫画が多少置いてあり、「ダイの大冒険」は全巻が揃っていた。特に夜はヒマなので久しぶり全巻読破してしまった。

 

 

翌日は青ヶ島のハイライト、二重カルデラを見に行くのであった。

 

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足利市でフラワーパークの人混みに圧倒される(2018年4月28日と29日)

 

あしかがフラワーパーク

今回は栃木県足利市だ。と言っても実際に訪問したのは約2ヶ月前の4月29日。

目当てはあしかがフラワーパークの藤。もともと栃木を代表する観光スポットであったが、2014年にCNNが世界の訪れるべき「素晴らしい目的地」(dream destinations)の一つに選んだものだから、その人気はワールドワイドに及ぶことになった。CNNによれば、ジェームズ・キャメロの「アバター」のパンドラ(架空の衛星の名前)への宇宙旅行が実現するまでは、あしかがフラワーパークがほとんど差のない素晴らしい目的地であるとのこと。なんともすごい褒めっぷりではないか。

訪れたのは4月29日の昼過ぎであったが、ワールドクラスの観光地の凄さは伊達ではなかった。藤の美しさは当然として、何よりその人混みが。。。

 

edition.cnn.com

 

 

www.ashikaga.co.jp

 

周辺道路のフラワーパーク渋滞がすごい。数多くの観光バスと乗用車が列をなしていたが、ツアーはスケジュールがあるから、この長蛇の車列を前に観光バスの乗務員は気が気でないのではないか。それともそこはプロだから、織り込み済みだろうか。部外者がそんな心配をしてしまうほどの激混みっぷり。

鉄路はどうかといえば、JRが新設した「あしかがフラワーパーク駅」にも長蛇の列が出来ていた。が、足利駅方面の上りに乗車する人はほとんどおらず、あれは下り方面に乗る人か、それとも別の行列だったのか、イマイチよくわからなかった。上野駅まで直行する特急列車があったから、それを待つ人だったのだろうか。

 

「花の湯」を満喫

足利市入りしたのは前日の28日。というわけで時計の針を一日戻す。

 

足利市は、室町幕府を打ち立てた足利尊氏を輩出した足利氏ゆかり街であり、足利学校鑁阿寺(ばんなじ)といった歴史的な建造物を有する街である。観光資源としてはフラワーパークが最も貢献しているかもしれないが、歴史好きであればこれらの歴史的建造物も外せないだろう。われわれ夫婦は日本史に強い関心があるわけでもないが、足利を代表する観光地ということで当然のごとく訪れた。鑁阿寺には大きな銀杏があって、とりわけ秋は綺麗だろう。鑁阿寺は、源氏と足利氏(足利氏も源氏の一派であるが)の守り本尊である大日如来を祀っている。

 

国宝 鑁阿寺

 

足利の魅力ある観光スポットはこれだけではない。実は非常に味のある銭湯を有する街でもあるのだ。はじめから知っていたわけではない。銭湯でもないかとググったら見つけたのである。

銭湯の名前は「花の湯」。「湯を沸かすほど熱い愛」のロケ地ともなった歴史ある渋い銭湯である。この映画は宮沢りえ主演の映画で、日本アカデミー賞の賞をいくつも受賞した名画。私は、海外出張の際にフライトエンターテイメントでこの映画を見たが、まさかそのロケ地に訪れることになろうとは思いもよらなかった。予期せぬ聖地巡礼である。

 

湯を沸かすほどの熱い愛 通常版 [Blu-ray]

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訪れたのは、ソースカツ丼を晩御飯として食べ、足利学校の夜間ライトアップを見たその後。到着したのは21時くらいか。22時まで営業しているが、日曜は休業日。28日にこの銭湯の存在を知ったのはまことにラッキーであった。

 

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↑閉店しているが、昼間はこんな感じである。

 

備え付けのシャンプーやボディソープはないが、その旨を番頭の元お姉さんに伝えると使いかけの石鹸を貸してくれる。前に多くの人が使用したのだろう。石鹸はだいぶ小さくなっていた。人の使ったものを使いたくない人は石鹸やシャンプー、タオルを一通り持参したほうが身のためだろう。私はそこまで気にしないし、髪も石鹸で洗った。それでいいのだ。

 

シャワーの水圧は低い。水量も乏しい。お湯もふんだんには出ない。シャワーによるかもしれないが、映画特需で設備が更新されることを願う。だが、そんな欠点が味と感じるくらい、伝統があってご近所さんに愛される銭湯というのは風情がある。花の湯に訪れるのは今では観光客のほうが多いかもしれないが、銭湯はつくづく地域の憩いの場であることを再認識。

 

翌日のフラワーパークは、と言えば、ただただ疲れた、という感想しかない。当日は暑かったこともあり。近くの原っぱで寝っ転がって青空を見上げてたことのほうが楽しい思い出として記憶されている。 

 

その他の写真たち&ねこ

 

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↑降り立ったのは東武足利市駅

 

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渡良瀬川

 

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鑁阿寺と大銀杏

 

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鑁阿寺売店で足利名物のジャガイモ入りやきそばと足利シュウマイを食べる。肉がないのにシューマイはなかなか美味。

 

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 ↑夜の鑁阿寺

 

 

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↑日本で唯一美人証明を出すという神社、厳島神社

  

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 ↑足利学校のライトアップ

 

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織姫神社から見た足利市

 

www.orihimejinjya.com

 

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↑フラワーパーク行く前に蕎麦屋で腹ごしらえ。麺割烹なか川という有名店。名物は「天ぬき」。お店のウェブサイトによると天ぬきとは天ぷら蕎麦の蕎麦抜きとのこと。美味いとは思うが、天つゆで蕎麦食べてるみたいで、私的には普通の蕎麦つゆがよかった。

 

 

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↑すごい人混みの足利フラワーパーク

 

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↑藤はきれい。

 

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↑駅もこの人混み。しかし、鈍行の上り電車が着いても人はほとんど乗らず。彼らは何待ちだったのか?

 

さて、次はどの市に行こうか。

 

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静岡県富士宮市にて狩宿の下馬桜を賞でる(2018年4月7日と8日)

 

静岡県富士宮市

今回は静岡県富士宮市だ(とはいっても、ブログの公開は後に行った加須市のほうが早くなってしまった)。

2018年5月1日現在の人口は、133,175人*1世界文化遺産である富士山を擁する街の一つである。富士宮市には構成資産のうち、富士山域、富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ)、山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)、村山浅間神社人穴富士講遺跡、白糸ノ滝がある*2

 

富士宮市といえば、B級グルメとして超有名な富士宮やきそばが名物の街である。そのほか、ニジマス養殖や富士山麓の綺麗な水を活かした地酒作りが盛ん。

 

市名は神社を連想させるが、実際、浅間神社の旧社号の「富士の宮」に由来する。富士市とか富士吉田市とか、富士山の周りには、富士を冠する市名が多い。紛らわしくはあるが、日本一の山である富士山を市名に取り入れたいというのは、日本人なら抗し難い誘惑だろう。

 

www.city.fujinomiya.lg.jp

 

旅の目的は狩宿の下馬桜(または駒止桜)。日本五大桜の一つである。今年は開花が平年より一週間ほど早く、東京はかなり葉桜になってしまったが、駒止桜の平年の見頃は4月中旬。桜祭りは4月14と15日だったのだが、今年は駒止桜も一週間ほどピークが早いだろうと踏んで、このタイミングで訪れたというわけだ。

 

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滞在1日目の晩御飯

富士宮に到着したのは7日の19時頃。着いたときはもう真っ暗。人通りは少ない。人通りに比してホテルが多く感じるのは、夏場の富士登山客を当て込んでるのか?

 

晩飯は近所の居酒屋風かつお好み焼き屋風のお店で富士宮やきそばを食べた。富士宮やきそばとされるには、富士宮やきそば用のやきそばを使用しなければならない。麺が少しもっちりしている。

 

富士宮やきそばの特徴 12箇条 - 富士宮やきそば学会

 

富士宮やきそばは超有名なB級グルメ。B1グランプリが話題になって、B級グルメが地域おこしとして有効であると認識されるようになって久しい。最近は地域おこしのために新たなB級グルメが開発されている。新たなグルメが開発されること自体は大歓迎だが、B1グランプリは美味しいけれど地域に埋もれていて知名度がないグルメを発掘するからこそ面白い、と個人的には思っていたから、最近のB1グランプリのためのB級グルメ開発の風潮にはちょっと気持ちが乗っからない。

 

その点、富士宮やきそばはB級グランプリのお手本のようなグルメ。B1グランプリ以前から地域で愛されていた食べ物だった。こういう地域で愛されていたグルメを味わうってのが旅の楽しみなのである。

 

滞在2日目:狩宿の下馬桜を堪能する

4月8日はやや気温が下がり3月下旬くらいの寒さとなったが、快晴。桜を見るには最高の天気なり。

 

富士宮駅から下馬桜までは約10キロあるため、公共バスにて、最寄りの「狩宿下馬桜入口」まで行く。

 

ウィキペディアによると、度重なる台風等の自然災害により往時の見事さはないそうだが((狩宿の下馬ザクラ - Wikipedia、日本五代桜に数えられる名桜を拝んでみようではないか。

 

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↑杭にピントが合ってしまったのが悔やまれる。

 

福島県の三春町にある三春の滝桜に比べるとだいぶ勢いが劣るのは否めない。しかし、富士山と菜の花の組み合わせはとても美しい。私はインスタグラムをやっていないが、まさしくインスタ映えという言葉が相応しい。

桜まつりより一週間早めとはいえ、やや葉桜になりつつある。狩宿の桜に限らないが、今年は桜まつり実行委員泣かせの早めの満開である。桜まつりからずらしたおかげか、人混みもさほどではない。東京の千鳥ヶ淵のような人の行列が延々続くなんてことはなく、近所のお祭りに毛が生えたくらいの人混み。あんまり人がいないと寂しいが、これぐらいだと適度な活気があってちょうどいい。桜もゆっくり鑑賞できる。それが何よりありがたい。

 

多少山頂に雲がかかるが、この日は見事な富士山が拝めた。富士山と桜の組み合わせなんて、横綱同士のがっぷり四つ、互いが引き立て合って、なんとも言えない美しさ。それを急かされることなく落ち着いて見られる贅沢さ。これ以上混んでほしくはない一方で、もっと人が来るに値する場所だとも思ったりする。

 

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 ↑ちなみにこちらは2年前か3年前に行った福島県田村郡三春町の「三春滝桜」。あと、昨年は埼玉県北本市にある「石戸蒲桜」を見ている。

 

mtautumn.hatenablog.com

 

いやぁ、来てよかった。満足なり。

 

その他行った場所

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 ↑駅前。夜は人影もまばら。

 

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 ↑富士宮焼そば。ただしガーリック味。お店の名前は「鉄板焼ちゃん」。 

 

 

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浅間神社にある湧き水。すぐ隣に空のペットボトルが置いてあり(初穂料200円)、汲み取って持って帰ることができる。気になる人は煮沸するよう但し書きがある。相方と私は煮沸せずに飲んだが、1ヶ月が経過した今もいたって健康体である。

 

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 ↑浅間神社の湧き水をたたえた池。カモとニジマスが優雅に泳ぐ(右下にニジマスがいます)。 

 

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 ↑「花月」でいただいたニジマス御膳のお造り。種類が違う(?)二つのタイプ。一つは淡白でサッパリ。もう一つは少し脂が乗っていた。

 

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↑白糸の滝。横幅がある見事な滝。

 

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↑白糸の滝の道中には食べ物屋や土産物屋が立ち並ぶ。

 

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↑白糸の滝と富士山。富士山が見えると、とりあえず富士山を入れて写真を撮りたくなるのは日本人の性である。

 

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 さて、次はどの市に行こうか。

 

 

 

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埼玉県加須市にて超コシが強い美味うどんを食べる(2018年5月4日)

 

 

埼玉県加須市 

今回は埼玉県の加須(かぞ)市。簡単な字ながら初見では読めない難読市名である。埼玉県北部に位置し、茨城、栃木、群馬の北関東三県に隣接する。2017年7月現在の人口は113,770人。

 

ウィキペディアから地名の由来を抜粋しよう。

 

古くは「加増(かそ)」と読み、新田として石高を加増されたことに因む地名が元禄時代に「加須」へ改められた説がある。そのほか、利根川本流の「河洲(かす)」が転じたという説や、光明寺の開基を行った人物である「加須内蔵丞長高」の姓「加須」に因んだとする説がある。

 

加須市 - Wikipedia

 

市のウェブサイトでは、「水と緑と文化の調和した元気都市」とのキャッチフレーズが付けられている。

まず、水。市内には利根川が流れ、ラムサール条約に登録された湿地帯「渡良瀬遊水地」や「浮野の里」と呼ばれる水郷地帯がある。

続いて、緑。これは豊かな水に育まれた田園風景を指していると思われる。渡良瀬遊水地などの自然も含んでいるかもしれない。

最後に文化。関東三大不動尊のひとつ、「不動ヶ岡不動尊總願寺」や国登録重要無形文化財の「玉敷神社の神楽」などなど。

 

www.city.kazo.lg.jp

 

埼玉県有数の農業地帯でもあり、コメや小麦を多く産するとのこと。ついでに言えば、鯉のぼりの生産量も日本一。端午の節句の前日に行くに相応しい街である。

 

コシが強くて喉越しがいい加須うどんを食べる

で、私のお目当ては、といえば、この小麦で作られた「加須うどん」である。

私は育ちは横浜ながら、両親がともに香川県出身。すなわち、私のDNAは100%香川県で構成されているということであり、そのせいか、コシがあっていりこ出汁が効いたうどんが大好きだ。関東だといりこ出汁のうどんつゆは少ないからいりこ出汁は諦めるにしても、コシのあるうどんのほうが美味しいと感じる味覚を持つ。

 

加須うどんは、地元の小麦粉を使用して作られること、手ごね・足踏み・寝かせの工程を通常の何倍も行うこと、切った後にごく短い時間棒に掛けて麺を干すこと、そうした工程で作られるため、コシが強く、ツルっとした食感になっていること、がその特徴のようだ。

 

コシが強いうどん、と聞くと俄然興味が湧く。

 

訪れたのは、「久下屋脩兵衛」(くげやしゅうべえ)さん。市名に劣らず、初見で読めない難読店名だ。加須うどんを食べられるお店で食べログで検索したところ、もっとも評価が高かったのでこちらにした(2018年5月4日現在)。そのほか、TVチャンピオンに加須うどん代表として参加した「子亀」さんなどが代表的なお店のようである。

 

kugeya-s.com

 

着いたのは14時まえ。ランチタイムからはだいぶずれているにもかかわらず、お客さんが数組待っている。やはり人気店のようだ。GWの3日間は11時から16時半の通し営業。昼食べられなかったら夜行ってもいいかと思っていたが、GW中は営業時間が異なっていた。あぶないあぶない。

 

外観はうどん屋や蕎麦屋によくある古民家風。こういう外観、っぽくていいよなぁ。期待値が高まる。 

蕎麦にもこだわっているようだが、ここは天ざるうどんの大盛りをチョイス。一品料理として、しらす丼や桜エビのかき揚げもある。内陸県のうどん店ながら、駿河湾とのコネクションがあるのだろうか?

 

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麺の太さは讃岐うどんよりはやや細め(もちろん、讃岐うどんも店によって太さは異なるが)。そしてコシが確かに強い。麺の中心部にもっちりとした小麦の芯があって、歯が食い込んでいく感じ。しっかり圧縮された何かがそこに存在する。麺は標準的な太さだから、このコシの強さは驚きだ。

 

喉越しもいい。つるっと涼感が喉を伝う。つゆは鰹出汁のような気がする。

 

美味なうどんであった。久下屋脩兵衛さんでしか加須うどんを食べなかったが、ほかのお店もこれだけのコシや喉越しがあるのだろうか。

 

楽しかった。さて、次はどこの市に行こうか。

 

その他訪問先

 

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 ↑加須駅南口。今日はこいのぼりのお祭り(第9回加須市民平和祭)があったみたいで、改札前に送迎バスの案内をする係員がいた。今回は加須駅周辺しか探訪しなかったが、地図を見る限り、加須で観光を楽しもうと思えば、北部の利根川流域か南部の騎西城(きさいじょう)周辺にまで足を伸ばすべきだっただろう。

 

www.city.kazo.lg.jp

  

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↑北口の駅前。中心部から少し離れると田園風景が見られる。北にある利根川までは片道5キロくらい。

 

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 ↑浮野の里。武蔵野の面影を残す農村地域とのこと。GW真っ只中にもかかわらず、ほっとんど人がいなかった。しかし(それゆえ?)、落ち着けるいい空間であった。

 

www.ukiyanosato.jp

 

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 ↑商工会館で無料のレンタサイクルを借りられる。MTBもあるそうだが、行った時間(15時半くらい)には一台もなかった。やや年季の入ったママチャリが多いが、浮野の里は片道3キロくらいなので、1時間もあれば往復可能(でも、浮野の里はのんびりするにはいい場所だから、滞在時間はゆとりがあったほうがいいかも)。

 

www.city.kazo.lg.jp

 

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↑夕暮れの加須駅で浅草行きの特急りょうもうを待つ。

 

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次はいずこへ。

 

 

 

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