今回は埼玉県の戸田市に訪問した。
戸田市は1966年に誕生した埼玉県南部の市である。2016年1月現在の人口は、135,243人。 地名由来辞典によると、戸田の由来は以下のとおり。
戸田市は、近世の通称に由来し、「土田」と表記された例も見られる。
「と」が「高所」、「た」は接尾語とする説や、湿地を表す地名とする説もあるが未詳。
この地には「戸田」という名の武将もいたが、地名からの名前と考えられる。
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なぜ、戸田公園駅なのか。理由は単純だ。赤羽駅で乗った埼京線川越駅行きが快速だったため、戸田市で降りるには戸田公園駅で降りるよりほかなかったためである。
さて、埼玉県は全国で最も市の数の多い都道府県であり、2017年1月現在でその数40。面積ランキングだと第39位であるから、県の面積に比して市の数がとても多いことがわかる。埼玉県になぜそれほど市の数が多いのかは気になるところだ。
街に降り立つ。時間はちょうどランチタイム。
快速に乗ってしまったため戸田公園駅で降りたが、もともとは戸田駅で下車するつもりだった。それゆえ、戸田公園駅については何も調べていない。西口に降りたが、飲食店があるようにも見えない。
まぁチェーン店でもいいか、と思いつつ、多少歩いてみることにする。
さほど歩かずして、というか駅からの階段を降りたらほどなくして、おもしろそうなお店を発見。その名をあかし玉子焼き たこ壱という。
食べログ「あかし玉子焼き たこ壱」
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110202/11040228/
何やらB1グランプリ優勝との文字が。最近まったくフォローしてなかったが、明石玉子焼きがB1グランプリを制していたらしい。一応その事実を確認すべくググってみると、B1グランプリ優勝なのは間違いなく事実のようだが、それと同時に気になるのが、明石焼きがB級グルメなのか論争があることだ。
私としては、ご当地グルメだし手軽な金額で食べられる美味しい料理だと思うので何の疑いもなく明石焼きはB級グルメだと思うし、Wikipediaでは、明石焼は「古くよりあるB級グルメ」に位置付けられている。確固たる定義がないのだろうか。
ともあれ、この店がB1グランプリで優勝したわけではないが、ランチを選ぶきっかけができた。他に候補があるわけでもない。迷わずに店内に入る。
メニューを見ると、明石焼にもタコと穴子の二種類およびハーフアンドハーフと複数の選択肢があり、その他たこめし、穴子めしなど明石地域のご当地料理が食べられるようだ。明石焼のハーフアンドハーフ、たこめし、穴子めしを注文する。
明石焼はたこ焼きと似た形状ながら、出汁で食べるし、味もあっさりしている。先の記事でなぜに明石焼がB級グルメにならないのか、その根拠がはっきりと書かれていないが、こうした明石焼の持つ上品さにその所以があるのかもしれない。
明石焼のアツアツさは今日のような寒い日にはもってこいだ。穴子めしとたこめしはサイズは小ぶり。穴子めしは濃いめのタレが美味しく、他方でたこめしはあっさりめ。気軽に食べられるから、子供連れにもよいだろう。
店内のテレビでは王様のブランチが放送されていた。家賃当てのコーナーで、今回はバスルームにこだわる物件特集らしい。いずれの物件もバスルームがガラス張りで、部屋から丸見えまたはシルエットが見える構造。彼氏彼女とならいいかもしれないが、家族だとこういったバスルームはどうなんだろう。物件は一人暮らしか、せいぜい二人までといった感じであったが。自分も一人暮らし時代にこうしたオシャレ物件に住んでみればよかったと思う。
ひょんなことから住宅つながりになるが、食後は駅から徒歩2分の住宅展示場に行ってみることにした。王様のブランチに見入ってしまったのもここに原因があるのだが、ただいま我が家はリノベーションのデザインを検討中で、どうしてもアンテナがこっちの方向に行ってしまうのだ。
↑通りの名前は「オリンピック通り」。1964年東京オリンピックのボート競技会場になったことに由来すると思われる
すでに中古マンションを購入しているので、住宅展示場に用事はないのだが、内部のデザインなど参考になるところもあるかと思い、覗いてみることにする。戸田市の紹介として適切な場なのかはわからないが、積水ハウスと土屋ホームの2件におじゃましただけで3時間も滞在してしまった。説明してくださった担当者には申し訳ないと思いつつも、いずれの会社もそれぞれ独自の強みがあり、思わず新築戸建もいいなぁ、と思ってしまったのであった。積水ハウスは建築後のアフターケア体制が強力だし、土屋ホームの外断熱はたしかに気密性が高く光熱費に優しそうだ。
土曜日ながらお客さんは少なく、それでもそこに待機していないといけない担当者は大変だろうなぁ、と思う。冷やかしでも誰か来てくれたほうがいいのか、それとも冷やかしなら時間のムダと思うのか。前者であれば、買う気はないのに訪問した私としても気が休まるのだが。。。(⌒-⌒; )
住宅展示場視察を終え、戸田駅方面に歩く。
名の知らぬ川でオオバンをパチリ。
道中のゴミ収集場で「生きビン」なる表記を発見。生きビンってなんだろう??(あとで検索してみると「洗って再使用できるビン」を指すようだ)
↑オロナミンCの空きビンは生きビンなのか??それとも??
五差路という交差点に遭遇。
↑ここからなら埼玉県南部の主要都市すべてに行けそうだ
住宅展示場に3時間もいたせいで、もうすでに日暮れどき。
五差路交差点のほど近くに「WA」という看板を掲げたお店を発見。「三陸宮古市場」の文字。時間は17時を過ぎたあたりだが、昼ごはんが軽めだったのでそこそこお腹が減っている。この先に晩御飯の当てがあるわけでもないので、入ってみることにする。
↑写真を撮ったのは、店を出たとき
メニューには様々な魚介類の料理が。目移りする。店員さんも元気。店内は居酒屋といった感じ。17時過ぎと比較的早い時間帯だったので空いていたが、時間の経過とともに店内は混み始め、18時半頃にはだいぶ席が埋まっていた。隣の席には地元の人と思しき家族連れが座る。付近にも居酒屋等があり、この界隈は地元の人御用達のちょっとした飲屋街なのかもしれない。この店もその一つなのだろう。
悩んだ末、注文は珍味三種(塩うに、いかうに、山海ほたて)、海鮮サラダのハーフ、ワカサギのてんぷら、肉豆腐、焼きそら豆、シャンパン貝鍋一人前&〆のパスタ、日本酒熱燗也。
熱燗と珍味三種がなかなか乙で、出だし快調。発酵食品って複雑で深みのある味だと再確認。発酵食品って好き嫌いの分かれる味だとは思うが、あまり発酵文化の発達していないアメリカから帰ってきたときなど、特にたまらなく美味しい。
居酒屋らしく、この店は比較的量が多めだ。
↑写真では伝わりにくいが、海鮮サラダはハーフでもなかなかのボリューム。魚のぶつ切りがたくさん
シャンパン貝鍋は思いのほか出汁は出なかった( ̄ー ̄)
1番楽しみにしていたのだが、なぜだろう??ホンビノス貝、ムール貝、アサリ、カキ、赤皿貝が入っててたくさん出汁が出そうなものだが。貝って酒蒸し的にすれば勝手に出汁が出てくれるもんだと思っていたが、そう簡単なものではないらしい。
そういえば完全に余談だが、築地のトラットリア築地パラディーゾの貝のパスタが、貝の出汁がしっかり出ていてとても美味しかった。
帰りがけに「WA」から徒歩10分程度のところにあるスーパー銭湯「彩香の湯」に立ち寄る。19時くらいだったが地元の人たちでとても賑わっていた。タオルと館内着は別料金だが、一人1000円程度と、なかなかお値打ち。
風呂を出て家路につく。
そういえば、戸田公園駅に降りたのに戸田公園には行かなかったな。
さて、次はどこに行こうか。