総務省によると2014年4月現在、日本全国には790の市があるそうだ(Wikipediaでは2016年10月10日現在の数字として791となっている)。
総務省「市町村数の変遷と明治・昭和の大合併の特徴」
http://www.soumu.go.jp/gapei/gapei2.html
Wikipedia「市町村」
https://ja.wikipedia.org/wiki/市町村
この全ての市に行ってみたい。そう思って、そしてこのモチベーションを維持するためにこのブログを始めた。
そもそも47都道府県さえ制覇していない。仕事柄ときどき海外出張に行くことはあるのだが、国内出張はほとんどないため、日本国内はたまの旅行を除くとあまり行く機会はない。
海外出張はそれはそれで刺激的だが、日本国内もまだ行ってない地域はたくさんあり、しかも日本がいいのは地域それぞれに名産があり、どこに行ってもなにかしら美味しいものが食べれるところだ。こんな国は世界広しといえどもなかなかないのであり、日本人でありながらその魅力を堪能していないのはなんだかとっても口惜しい気がして、あちこち行ってみたくなったのである。
といっても平日は仕事だから、訪問できるには基本的に週末。仮に一週間に一市訪問すると、一ヶ月で約4都市、年間で48都市だ。単純計算で約16年を要する一大プロジェクトだ。何か目標がないとこの想いを維持するのは大変そうなので、こうしてブログで記録することにした。
訪問のルールは簡単に下の三つにする。
・一市3時間以上の滞在
・なにかしら体験をすること(食事や宿泊、温泉に入るなど)
・2016年12月23日以前に訪問した市はノーカウント
できれば全ての市に宿泊したいところだが、それだとけっこう大変で心が折れそうになるので、緩和した条件でご容赦願いたい。宿泊込みの全市訪問は生涯の目標としたい。
さて、記念すべき第1号は、千葉県の「松戸市」だ。
都内在住なので単純にアクセスしやすいところ、そして私はラーメン好きということもあり、その名を全国に轟かせる「とみ田」に行ってみたかったからだ。
松戸市だが、市のホームページによると「やさシティ、まつど」というキャッチコピーが掲げてあった。最近までお隣の北千住に住んでいたが、うーむ、知らなかった(ー ー;)
松戸が市になったのは1943年とのこと。
松戸市ウェブサイト
https://www.city.matsudo.chiba.jp
地名の由来について、同じく松戸市ウェブサイトから抜粋。
「地名の由来には諸説あります。
一つの説としては、この地域が太日河(ふとひがわ・現在の江戸川)の津(渡し場)でもあったことから、「馬津(うまつ)」とか「馬津郷(うまつさと)」と呼ばれており、それが「まつさと」になりやがて「まつど」になったのが松戸の地名の起こりだといわれています」
https://www.city.matsudo.chiba.jp/profile/ichi_chikei_yurai.html
「松」だが地名の由来をみると「馬津」が転じたよう。「松」の字にしたのは縁起をかついだからだろうか。
2016年12月1日現在の人口が486,453人というからかなりの大都市だ。駅前だけをみると柏市のほうが大きいのかと思いきや(柏レイソルもあるし)、松戸市のほうが人口が多いというのはちょっと意外であった。
↑ 松戸駅前の光景
さて、スタートは松戸駅である。
松戸駅周辺はラブホや風俗店があったりとちょっと猥雑な雰囲気もありつつも、その旧ラブホをアーティストの居住のために改装した「Paradise Studio」という面白い施設もあったりと、なかなかユニークなエリアなのである。
MADcityウェブサイト
https://madcity.jp/paradise-studio/
まずはとみ田に行かなければならない。とみ田は、一時は4時間待ちの行列ができたそうだが、今ではシステムが変更されて、食券購入時に来店時間が指定されて、その時間に行けばOKである。4時間の行列は相当に長い行列であったろうから、ご近所さんとの関係も考慮してこのようなシステムになったのかもしれない。もちろん待つほうとしてもとてもありがたいシステムだ。
とはいえ、やはり人気店。11時半前にチケットを購入したら、指定されたのは15時だった。3時間半待ちだが、とにかく今日無事に食べれることが保証されて一安心ε-(´∀`; )
↑ とみ田の食券。つけ麺を頼んだはずがなぜかお土産つけ麺の文字
↑ 川名。昭和レトロな雰囲気
意気揚々と日本全国の市を巡ると言っておきながら、松戸市について下調べをしてきたわけではない。3時間半を利用してどこに行くかカフェに入って作戦を練ることにした。
選んだカフェは「川名」。駅からとみ田に行く途中にあったので、ちょっと気になったのだ。外からの雰囲気は昭和の喫茶店。
川名
https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12013393/
そして、中に入ってもやはり昭和の喫茶店だったが、界隈の憩いの場となっていそうな雰囲気だ。青のタイルの内壁と秀和レジデンスの外壁(南欧の塗り壁風)っぽい天井。青のタイルは明治や大正時代を連想させて、モダンな雰囲気があるような気がする。
↑ 川名の内壁
メニューを見れば、なんだか気になる「ホットオレンジ」なる文字。ホットレモネードはおなじみだが、オレンジはとても珍しい。少なくとも私にとってははじめての遭遇である。
ブログにはもってこいのメニューがあったと内心喜びながら、ホットオレンジを注文。見た目もオレンジの輪切りが浮かべてあるというなかなか洒落た出で立ちだ。
↑ ホットオレンジ。輪切りのオレンジがオシャレ
味はオレンジジュースを温めたような感じだが、冬や風邪をひいたときにはもってこいの優しい甘さと酸味がする。
スマホで調べてみると、最近まで隣駅に住んでいながら全く知らなかったのだが、松戸駅から徒歩10分のところに「戸定邸」なる国の重要文化財があることがわかった。
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