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全国すべての市を制覇する旅に出ます

日本にはたくさんの魅力ある市があるにもかかわらず、なかなか探訪する機会がないので、コツコツ全国の市に訪問してみようと思いました。このブログはそんな訪問の記録。

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千葉県松戸市でつけ麺を食べる(2016年12月24日訪問)

市訪問

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総務省によると2014年4月現在、日本全国には790の市があるそうだ(Wikipediaでは2016年10月10日現在の数字として791となっている)。

 

総務省「市町村数の変遷と明治・昭和の大合併の特徴」

http://www.soumu.go.jp/gapei/gapei2.html 

 

Wikipedia「市町村」 

https://ja.wikipedia.org/wiki/市町村

 

この全ての市に行ってみたい。そう思って、そしてこのモチベーションを維持するためにこのブログを始めた。

 

そもそも47都道府県さえ制覇していない。仕事柄ときどき海外出張に行くことはあるのだが、国内出張はほとんどないため、日本国内はたまの旅行を除くとあまり行く機会はない。

 

海外出張はそれはそれで刺激的だが、日本国内もまだ行ってない地域はたくさんあり、しかも日本がいいのは地域それぞれに名産があり、どこに行ってもなにかしら美味しいものが食べれるところだ。こんな国は世界広しといえどもなかなかないのであり、日本人でありながらその魅力を堪能していないのはなんだかとっても口惜しい気がして、あちこち行ってみたくなったのである。

 

といっても平日は仕事だから、訪問できるには基本的に週末。仮に一週間に一市訪問すると、一ヶ月で約4都市、年間で48都市だ。単純計算で約16年を要する一大プロジェクトだ。何か目標がないとこの想いを維持するのは大変そうなので、こうしてブログで記録することにした。

 

訪問のルールは簡単に下の三つにする。

 

・一市3時間以上の滞在

・なにかしら体験をすること(食事や宿泊、温泉に入るなど)

・2016年12月23日以前に訪問した市はノーカウント

 

できれば全ての市に宿泊したいところだが、それだとけっこう大変で心が折れそうになるので、緩和した条件でご容赦願いたい。宿泊込みの全市訪問は生涯の目標としたい。

 

さて、記念すべき第1号は、千葉県の「松戸市」だ。

都内在住なので単純にアクセスしやすいところ、そして私はラーメン好きということもあり、その名を全国に轟かせる「とみ田」に行ってみたかったからだ。

 

松戸市だが、市のホームページによると「やさシティ、まつど」というキャッチコピーが掲げてあった。最近までお隣の北千住に住んでいたが、うーむ、知らなかった(ー ー;)

松戸が市になったのは1943年とのこと。

 

松戸市ウェブサイト

https://www.city.matsudo.chiba.jp

 

地名の由来について、同じく松戸市ウェブサイトから抜粋。

 

「地名の由来には諸説あります。

 一つの説としては、この地域が太日河(ふとひがわ・現在の江戸川)の津(渡し場)でもあったことから、「馬津(うまつ)」とか「馬津郷(うまつさと)」と呼ばれており、それが「まつさと」になりやがて「まつど」になったのが松戸の地名の起こりだといわれています」

 

松戸市ウェブサイト「松戸市の位置・交通・地形・地名の由来」

https://www.city.matsudo.chiba.jp/profile/ichi_chikei_yurai.html 

 

「松」だが地名の由来をみると「馬津」が転じたよう。「松」の字にしたのは縁起をかついだからだろうか。

 

2016年12月1日現在の人口が486,453人というからかなりの大都市だ。駅前だけをみると柏市のほうが大きいのかと思いきや(柏レイソルもあるし)、松戸市のほうが人口が多いというのはちょっと意外であった。

 

 

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↑ 松戸駅前の光景

 

さて、スタートは松戸駅である。

松戸駅周辺はラブホや風俗店があったりとちょっと猥雑な雰囲気もありつつも、その旧ラブホをアーティストの居住のために改装した「Paradise Studio」という面白い施設もあったりと、なかなかユニークなエリアなのである。

 

MADcityウェブサイト

https://madcity.jp/paradise-studio/ 

 

まずはとみ田に行かなければならない。とみ田は、一時は4時間待ちの行列ができたそうだが、今ではシステムが変更されて、食券購入時に来店時間が指定されて、その時間に行けばOKである。4時間の行列は相当に長い行列であったろうから、ご近所さんとの関係も考慮してこのようなシステムになったのかもしれない。もちろん待つほうとしてもとてもありがたいシステムだ。

 

とはいえ、やはり人気店。11時半前にチケットを購入したら、指定されたのは15時だった。3時間半待ちだが、とにかく今日無事に食べれることが保証されて一安心ε-(´∀`; )

 

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↑ とみ田の食券。つけ麺を頼んだはずがなぜかお土産つけ麺の文字

 

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↑ 川名。昭和レトロな雰囲気

 

意気揚々と日本全国の市を巡ると言っておきながら、松戸市について下調べをしてきたわけではない。3時間半を利用してどこに行くかカフェに入って作戦を練ることにした。

 

選んだカフェは「川名」。駅からとみ田に行く途中にあったので、ちょっと気になったのだ。外からの雰囲気は昭和の喫茶店。

 

川名

https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12013393/ 

 

そして、中に入ってもやはり昭和の喫茶店だったが、界隈の憩いの場となっていそうな雰囲気だ。青のタイルの内壁と秀和レジデンスの外壁(南欧の塗り壁風)っぽい天井。青のタイルは明治や大正時代を連想させて、モダンな雰囲気があるような気がする。

 

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↑ 川名の内壁

 

メニューを見れば、なんだか気になる「ホットオレンジ」なる文字。ホットレモネードはおなじみだが、オレンジはとても珍しい。少なくとも私にとってははじめての遭遇である。

 

ブログにはもってこいのメニューがあったと内心喜びながら、ホットオレンジを注文。見た目もオレンジの輪切りが浮かべてあるというなかなか洒落た出で立ちだ。

 

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↑ ホットオレンジ。輪切りのオレンジがオシャレ 

 

味はオレンジジュースを温めたような感じだが、冬や風邪をひいたときにはもってこいの優しい甘さと酸味がする。

 

スマホで調べてみると、最近まで隣駅に住んでいながら全く知らなかったのだが、松戸駅から徒歩10分のところに「戸定邸」なる国の重要文化財があることがわかった。

 

 江戸幕府最後の将軍慶喜の弟昭武が住んでいたお屋敷らしい。昭武という人物は幕府が終焉しなければ将軍になっていた可能性のある男とのこと。松戸というとどことなく東京のベッドタウンというイメージが先行して、こうした歴史的遺産があるとは思わなかった。確かに昔宿場町があったのだから、江戸時代の史跡が残っていても不思議ではない。

 

http://www.city.matsudo.chiba.jp/tojo/ 

 

考えてもみれば訪れたのはクリスマスイブ。こんな日に江戸時代のお屋敷を見ようという酔狂な人は少ないのか、人はほとんどいなかった。臨時駐車場まであるのだが、この駐車場全てにクルマが埋まるとすれば、それは一体いつ頃なのだろうか?

 

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↑ 戸定歴史館の駐車場 

 

運営側とすればお客が少ないのは由々しき事態だろうが、こちらとすればゆっくり気兼ねなく屋敷内を見られるのはうれしい。

 

当たり前だが、屋敷はとても立派だ。ところどころ葵紋をモチーフとしたと思しき装飾がなされている。

 

とはいえ、日本家屋の宿命で、屋敷内は通気性がよすぎて暖かいとはいえない。

吉田兼好は「徒然草」で「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と説いたが、東京もなかなかに冬は寒い。夏は気密性が低い家のほうが快適だろうが、冬はけっこう寒い。夏の暑さと湿気は体に堪えるが、寒さが苦手な私としては冬を優先する気密性の高い家のほうがいい。

 

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↑ 門の前で 

 

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↑ 屋敷の中から

 

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 ↑ 普通のスリッパよりよさげ

 

屋敷自体素晴らしいのだが、とりわけ素晴らしいのは広間からの眺望である。少し高台にあるので駅方面が見下ろせる。また、「関東の富士見百景」にも選ばれているそうで、確かに富士山は見えるのだが、残念ながら鉄塔とマンションがあって、選ばれた当時ほどよく見えないようだ。

 

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↑ 戸定邸からの富士山の写真。あのマンションからは富士山がよく見えることだろう 

 

ところでよく見かける「〜百景」。これは誰がどのように選んでいるのだろう。

ふと気になってネットで検索してみると、関東の富士見百景は国土交通省が「関東の富士見百景剪定委員会」を立ち上げて、そこで有識者が選定したようだ。

 

国土交通省関東地方整備局ウェブサイト

http://www.ktr.mlit.go.jp/chiiki/chiiki00000060.html 

 

百景といいながら、実際は128景233地点あるとのこと。応募数が254地点だったというから、採用率は9割以上で、応募のほとんどが採用されたようだ(⌒-⌒; )役所からの応募も多い。もしかしたら、地方整備局から各自治体に応募の依頼があったのかもしれない。まぁ、実際に美しい景観であれば、プロセスは問わないがw

 

誰がどう選ぼうと戸定邸からの富士山ビューの素晴らしさが損なわれるわけではない。さすがに将軍候補の邸宅だけあって、当時の一等地に建てられたのだろう。ただ、マンションがなければとつい思ってしまう。私はマンション暮らしなのでとてもマンションにはお世話になっているが、身勝手なもので今日ばかりはマンションの存在がちょっと残念である。

 

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さて、ようやくとみ田である。

 

指定された時間に行かないと予約がキャンセルされてしまう。ここまで待ってちょっとした油断でとみ田にありつけない事態になったら、悔やんでも悔やみきれない。

 

遅れないよう近所にあるサイゼリアで残りの時間をつぶしながら、そのときを待つ。

 

指定された時間に行ったところ、数分外で待ったのち、店内に通された。

さらに席で待つこと数分、ついにとみ田のつけ麺とご対面である♪♪♪麺が輝いていて美しい♪♪♪♪♪

 

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↑ とみ田のつけ麺 

 

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↑ 麺がつやつや輝く

 

まずはスープを一口。。。

 

意外なことにスープは優しい味である。食べログ4点超えの店である(2016年12月25日現在)。魚介豚骨で濃厚でもあるから、しょっぱなからもっと攻撃的にガツンとくるのかと思っていた。

 

物足りないと言っているのではない。むしろその逆だ。魚介豚骨という濃厚なスープにもかかわらず、いささかの重さも感じさせずスルスルと胃袋に収まっていくのである。一口目だけの衝撃で言えばとみ田以上にインパクトがあるラーメン屋は他にもあるだろう。しかし、つけ麺は最初のひと啜りで終わりではない。一口目から最後のスープ割りまででストーリーが完結するものである。

 

それゆえ最初の一口にインパクトがあっても、往々にして食べ終わる頃には味が単調に感じて飽きてしまうことがある。少なくとも私はよくそう感じることがある。だが、とみ田には「飽き」がなかった。

 

麺もうまい。太麺で、噛めば歯を押し返してくる弾力だ。光輝く麺は見た目だけでなく、味もうまかった。

 

こうしてとみ田のつけ麺は最後までスルスルと胃袋に収められた。スープ割りにチャーシュー、ネギ、柚子を足してくれるのもうれしいサービスだ(私はチャーシューとネギだけにした)。

 

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↑ 完食。のつもりが、麺の切れ端が残っている 

 

こうして完食してみると、なぜ店舗名が「中華蕎麦とみ田」なのかがわかる気がする。つけ麺というラーメン界では比較的ニューカマーな存在だが、とみ田のつけ麺はラーメンが中華そばと呼ばれていた頃のような素朴な雰囲気がどことなくある。どうやら店主の富田さんはかの有名な大勝軒で修行した人物らしい。つけ麺という新ジャンルながら、アイデンティティは中華そばなのかもしれない。

 

ラーメン王・石神秀幸のラーメン鑑定団

http://big-3.jp/bigsuperior/column/la-men2/0174/index.html 

 

とみ田を完食し、松戸でのミッションは終わった。こうして記念すべき一市目は完了。もちろん松戸駅周辺だけでなく、松戸市にはさらなる魅力溢れる場所もあるだろうが、全市制覇の旅としてはこれで松戸市は達成としたい。

 

さて、今度はどこへ行こうか。

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