静岡県富士宮市
今回は静岡県の富士宮市だ(とはいっても、ブログの公開は後に行った加須市のほうが早くなってしまった)。
2018年5月1日現在の人口は、133,175人*1。世界文化遺産である富士山を擁する街の一つである。富士宮市には構成資産のうち、富士山域、富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ)、山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)、村山浅間神社、人穴富士講遺跡、白糸ノ滝がある*2。
富士宮市といえば、B級グルメとして超有名な富士宮やきそばが名物の街である。そのほか、ニジマス養殖や富士山麓の綺麗な水を活かした地酒作りが盛ん。
市名は神社を連想させるが、実際、浅間神社の旧社号の「富士の宮」に由来する。富士市とか富士吉田市とか、富士山の周りには、富士を冠する市名が多い。紛らわしくはあるが、日本一の山である富士山を市名に取り入れたいというのは、日本人なら抗し難い誘惑だろう。
旅の目的は狩宿の下馬桜(または駒止桜)。日本五大桜の一つである。今年は開花が平年より一週間ほど早く、東京はかなり葉桜になってしまったが、駒止桜の平年の見頃は4月中旬。桜祭りは4月14と15日だったのだが、今年は駒止桜も一週間ほどピークが早いだろうと踏んで、このタイミングで訪れたというわけだ。
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滞在1日目の晩御飯
富士宮に到着したのは7日の19時頃。着いたときはもう真っ暗。人通りは少ない。人通りに比してホテルが多く感じるのは、夏場の富士登山客を当て込んでるのか?
晩飯は近所の居酒屋風かつお好み焼き屋風のお店で富士宮やきそばを食べた。富士宮やきそばとされるには、富士宮やきそば用のやきそばを使用しなければならない。麺が少しもっちりしている。
富士宮やきそばは超有名なB級グルメ。B1グランプリが話題になって、B級グルメが地域おこしとして有効であると認識されるようになって久しい。最近は地域おこしのために新たなB級グルメが開発されている。新たなグルメが開発されること自体は大歓迎だが、B1グランプリは美味しいけれど地域に埋もれていて知名度がないグルメを発掘するからこそ面白い、と個人的には思っていたから、最近のB1グランプリのためのB級グルメ開発の風潮にはちょっと気持ちが乗っからない。
その点、富士宮やきそばはB級グランプリのお手本のようなグルメ。B1グランプリ以前から地域で愛されていた食べ物だった。こういう地域で愛されていたグルメを味わうってのが旅の楽しみなのである。
滞在2日目:狩宿の下馬桜を堪能する
4月8日はやや気温が下がり3月下旬くらいの寒さとなったが、快晴。桜を見るには最高の天気なり。
富士宮駅から下馬桜までは約10キロあるため、公共バスにて、最寄りの「狩宿下馬桜入口」まで行く。
ウィキペディアによると、度重なる台風等の自然災害により往時の見事さはないそうだが((狩宿の下馬ザクラ - Wikipedia、日本五代桜に数えられる名桜を拝んでみようではないか。
↑杭にピントが合ってしまったのが悔やまれる。
福島県の三春町にある三春の滝桜に比べるとだいぶ勢いが劣るのは否めない。しかし、富士山と菜の花の組み合わせはとても美しい。私はインスタグラムをやっていないが、まさしくインスタ映えという言葉が相応しい。
桜まつりより一週間早めとはいえ、やや葉桜になりつつある。狩宿の桜に限らないが、今年は桜まつり実行委員泣かせの早めの満開である。桜まつりからずらしたおかげか、人混みもさほどではない。東京の千鳥ヶ淵のような人の行列が延々続くなんてことはなく、近所のお祭りに毛が生えたくらいの人混み。あんまり人がいないと寂しいが、これぐらいだと適度な活気があってちょうどいい。桜もゆっくり鑑賞できる。それが何よりありがたい。
多少山頂に雲がかかるが、この日は見事な富士山が拝めた。富士山と桜の組み合わせなんて、横綱同士のがっぷり四つ、互いが引き立て合って、なんとも言えない美しさ。それを急かされることなく落ち着いて見られる贅沢さ。これ以上混んでほしくはない一方で、もっと人が来るに値する場所だとも思ったりする。
↑ちなみにこちらは2年前か3年前に行った福島県田村郡三春町の「三春滝桜」。あと、昨年は埼玉県北本市にある「石戸蒲桜」を見ている。
いやぁ、来てよかった。満足なり。
その他行った場所
↑駅前。夜は人影もまばら。
↑富士宮焼そば。ただしガーリック味。お店の名前は「鉄板焼ちゃん」。
↑浅間神社にある湧き水。すぐ隣に空のペットボトルが置いてあり(初穂料200円)、汲み取って持って帰ることができる。気になる人は煮沸するよう但し書きがある。相方と私は煮沸せずに飲んだが、1ヶ月が経過した今もいたって健康体である。
↑浅間神社の湧き水をたたえた池。カモとニジマスが優雅に泳ぐ(右下にニジマスがいます)。
↑「花月」でいただいたニジマス御膳のお造り。種類が違う(?)二つのタイプ。一つは淡白でサッパリ。もう一つは少し脂が乗っていた。
↑白糸の滝。横幅がある見事な滝。
↑白糸の滝の道中には食べ物屋や土産物屋が立ち並ぶ。
↑白糸の滝と富士山。富士山が見えると、とりあえず富士山を入れて写真を撮りたくなるのは日本人の性である。
さて、次はどの市に行こうか。
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