全国すべての市を制覇する旅に出た猫

日本にはたくさんの魅力ある市があるにもかかわらず、なかなか探訪する機会がないので、コツコツ全国の市に訪問してみようと思いました。このブログはそんな訪問の記録。

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埼玉県加須市にて超コシが強い美味うどんを食べる(2018年5月4日)

 

 

埼玉県加須市 

今回は埼玉県の加須(かぞ)市。簡単な字ながら初見では読めない難読市名である。埼玉県北部に位置し、茨城、栃木、群馬の北関東三県に隣接する。2017年7月現在の人口は113,770人。

 

ウィキペディアから地名の由来を抜粋しよう。

 

古くは「加増(かそ)」と読み、新田として石高を加増されたことに因む地名が元禄時代に「加須」へ改められた説がある。そのほか、利根川本流の「河洲(かす)」が転じたという説や、光明寺の開基を行った人物である「加須内蔵丞長高」の姓「加須」に因んだとする説がある。

 

加須市 - Wikipedia

 

市のウェブサイトでは、「水と緑と文化の調和した元気都市」とのキャッチフレーズが付けられている。

まず、水。市内には利根川が流れ、ラムサール条約に登録された湿地帯「渡良瀬遊水地」や「浮野の里」と呼ばれる水郷地帯がある。

続いて、緑。これは豊かな水に育まれた田園風景を指していると思われる。渡良瀬遊水地などの自然も含んでいるかもしれない。

最後に文化。関東三大不動尊のひとつ、「不動ヶ岡不動尊總願寺」や国登録重要無形文化財の「玉敷神社の神楽」などなど。

 

www.city.kazo.lg.jp

 

埼玉県有数の農業地帯でもあり、コメや小麦を多く産するとのこと。ついでに言えば、鯉のぼりの生産量も日本一。端午の節句の前日に行くに相応しい街である。

 

コシが強くて喉越しがいい加須うどんを食べる

で、私のお目当ては、といえば、この小麦で作られた「加須うどん」である。

私は育ちは横浜ながら、両親がともに香川県出身。すなわち、私のDNAは100%香川県で構成されているということであり、そのせいか、コシがあっていりこ出汁が効いたうどんが大好きだ。関東だといりこ出汁のうどんつゆは少ないからいりこ出汁は諦めるにしても、コシのあるうどんのほうが美味しいと感じる味覚を持つ。

 

加須うどんは、地元の小麦粉を使用して作られること、手ごね・足踏み・寝かせの工程を通常の何倍も行うこと、切った後にごく短い時間棒に掛けて麺を干すこと、そうした工程で作られるため、コシが強く、ツルっとした食感になっていること、がその特徴のようだ。

 

コシが強いうどん、と聞くと俄然興味が湧く。

 

訪れたのは、「久下屋脩兵衛」(くげやしゅうべえ)さん。市名に劣らず、初見で読めない難読店名だ。加須うどんを食べられるお店で食べログで検索したところ、もっとも評価が高かったのでこちらにした(2018年5月4日現在)。そのほか、TVチャンピオンに加須うどん代表として参加した「子亀」さんなどが代表的なお店のようである。

 

kugeya-s.com

 

着いたのは14時まえ。ランチタイムからはだいぶずれているにもかかわらず、お客さんが数組待っている。やはり人気店のようだ。GWの3日間は11時から16時半の通し営業。昼食べられなかったら夜行ってもいいかと思っていたが、GW中は営業時間が異なっていた。あぶないあぶない。

 

外観はうどん屋や蕎麦屋によくある古民家風。こういう外観、っぽくていいよなぁ。期待値が高まる。 

蕎麦にもこだわっているようだが、ここは天ざるうどんの大盛りをチョイス。一品料理として、しらす丼や桜エビのかき揚げもある。内陸県のうどん店ながら、駿河湾とのコネクションがあるのだろうか?

 

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麺の太さは讃岐うどんよりはやや細め(もちろん、讃岐うどんも店によって太さは異なるが)。そしてコシが確かに強い。麺の中心部にもっちりとした小麦の芯があって、歯が食い込んでいく感じ。しっかり圧縮された何かがそこに存在する。麺は標準的な太さだから、このコシの強さは驚きだ。

 

喉越しもいい。つるっと涼感が喉を伝う。つゆは鰹出汁のような気がする。

 

美味なうどんであった。久下屋脩兵衛さんでしか加須うどんを食べなかったが、ほかのお店もこれだけのコシや喉越しがあるのだろうか。

 

楽しかった。さて、次はどこの市に行こうか。

 

その他訪問先

 

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 ↑加須駅南口。今日はこいのぼりのお祭り(第9回加須市民平和祭)があったみたいで、改札前に送迎バスの案内をする係員がいた。今回は加須駅周辺しか探訪しなかったが、地図を見る限り、加須で観光を楽しもうと思えば、北部の利根川流域か南部の騎西城(きさいじょう)周辺にまで足を伸ばすべきだっただろう。

 

www.city.kazo.lg.jp

  

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↑北口の駅前。中心部から少し離れると田園風景が見られる。北にある利根川までは片道5キロくらい。

 

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 ↑浮野の里。武蔵野の面影を残す農村地域とのこと。GW真っ只中にもかかわらず、ほっとんど人がいなかった。しかし(それゆえ?)、落ち着けるいい空間であった。

 

www.ukiyanosato.jp

 

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 ↑商工会館で無料のレンタサイクルを借りられる。MTBもあるそうだが、行った時間(15時半くらい)には一台もなかった。やや年季の入ったママチャリが多いが、浮野の里は片道3キロくらいなので、1時間もあれば往復可能(でも、浮野の里はのんびりするにはいい場所だから、滞在時間はゆとりがあったほうがいいかも)。

 

www.city.kazo.lg.jp

 

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↑夕暮れの加須駅で浅草行きの特急りょうもうを待つ。

 

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次はいずこへ。

 

 

 

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