全国すべての市を制覇する旅に出た猫

日本にはたくさんの魅力ある市があるにもかかわらず、なかなか探訪する機会がないので、コツコツ全国の市に訪問してみようと思いました。このブログはそんな訪問の記録。

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大和市〜ヤンチャな犬が多い街??〜(2017年1月7日訪問)

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1.大和市の由来

今回は神奈川県大和市である。人口は約23万人の比較的大きな街。面積は27平方キロメートルと小さいながら、小田急田園都市線相鉄本線の3つの路線が通るため、市域のほとんどが駅まで15分程度の徒歩圏内で行けるそうだ*1

 

日本の雅称を掲げるとはなんと大胆な市だ、とともすれば誇大のそしりを免れないこの市名だが、市名の由来を紐解けばまったく両者は関係ないらしい。

 

 

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大和市のホームページより「大和」の由来を抜粋しよう。

 

「明治22(1889)年の市制・町村制施行により、市域には鶴見村(下鶴間村、深見村、上草柳村、下草柳村、上和田村飛び地)と、渋谷村(福田、上和田、下和田の三村、本蓼川村飛び地と長後、高倉(現藤沢市)が誕生しました。しかし鶴見村では、地勢や民情、政治主義のちがいなどから、下鶴間対深見、上・下草柳の部落間の対立が深まり、分村問題が発生します。

明治24(1891)年、県の調停もあり、村名を四部落(下鶴間、深見、上・下草柳)と関係のない「大和村」(大きく和する)に改称しました*2

 

話は脱線するが、一地域にすぎない市町村が広域の名前を名乗ると批判されることがある。

 

たとえば、伊豆市伊豆の国市甲州市甲斐市南九州市黒潮町などで、一地域がより大きな区域を指す名称にするのは確かに誇大感や違和感があるかもしれない。なかには轟々たる批判を受けて名前を撤回した「太平洋市」という例もある。これは、成東町山武町、松尾町、蓮沼町の4町村が合併して太平洋市を名乗ろうとしたが、一地域が日本や世界にとっての共有財産である太平洋を名乗っていいのかという外からの批判が寄せられて、合併協議会があわてて名称を変更することになったケースである。結果、太平洋市は幻の市名となり、山武市に落ち着いた*3

 

大胆な市町村名をつけるのはリスクがあるし、ヘタしたら地元住民が新たな名前に愛着が持てなくなるかもしれないのである。

 

大和市の「大きく和する」の由来がどこまで周知されているかはわからないが、大和市の大和は明治以来の名前だから、今ではしっかり根付いていることだろう。

 

2.ふれあいの森

さて、大和市の中で今回下車したのは大和駅。どこに行こうかと思ったら、駅前に「ふれあいの森」の案内が。特に行く当てがあったわけではない。ここは素直にアドバイスに従ってふれあいの森に行くことにしよう*4

 

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大和駅入り口  

 

公園までは駅から徒歩10分程度。駅前からの道が整備されている。

 

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↑駅からふれあいの森への道

 

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↑道中の写真。夕方に来ました

 

公園はかなり大きい。確かに駅の案内からもちょっとした緑地帯といった印象であったが、着いてみると思いの外広大な空間に驚く。園内には引地川も流れる。今回は行かなかったが、ふれあいの森とは別に「泉の森」という公園もあるようだから、大和駅周辺は散歩コースに事欠かない。地図を見ると海上自衛隊厚木航空基地がすぐそばにあるが、土曜日だったせいか、航空機の音はしなかった。釣り堀もあるようだから、その気になれば一日中過ごせてしまう。本当に贅沢な緑地帯だ。

  

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↑公園の写真

 

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↑園内の蝋梅 

 

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↑園内を流れる引地川。ネコが水を飲んでいた。首輪をしていたので飼い猫と思われるが、しっかり自宅に帰るのだろうか?

  

3.茶居珈

大和駅に着いたのが夕方だったので、公園を歩いているうちにだいぶ日も暮れてきた。駅に向かってとぼとぼ歩くと、駅もだいぶ近づいてきたところに純喫茶を発見。店名は「茶居珈」*5。「ちゃいか」と読むようだ。

  

突然現れた純喫茶。店内には焙煎機とたくさんのサイフォン。この日のサービスはマンデリンで510円也。雑誌も置いてあって長居をしても大丈夫そうだ。おしゃべり好きや読書家にはうれしい空間である。

コクや苦味が売りのマンデリンにしては比較的あっさりめのお味であった。

 

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↑店の看板

 

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↑マンデリン。取っ手がかわいい

 

4.大和湯

実は公園を散歩しているうちに体がしっかり冷えていた。茶居珈の珈琲でだいぶ暖まったものの、晩御飯前にひとっ風呂浴びて景気付けと行きたいところだ。

スマホで検索してみれば、「大和湯」なる銭湯が駅近にあった。茶居珈から5分程度なので、早速向かうことに*6

 

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 ↑大和湯の入り口

 

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 ↑電気マッサージ風呂が名物。しかし、これがなかなか、、、(笑)

 

写真にあるとおり、電気マッサージ風呂が大和湯の名物のようだ。入れば「もむ・たたく・おす」の3つの効果が得られるとのこと。すごい発明だ。これは試さない手はない。

 

と思って電気マッサージ風呂を試したが、これがなかなか刺激的だった。軽いピリピリ感がくるのかと思いきや、なかなかのビリビリ感だ。小心者の私には5秒程度入っただけでも不安になるレベル。数分入るよう指導があるが、そんなに入っていたら心臓がどうにかなりそうな。。。きっとこの恐怖感を超えた先に極楽があるのだろう。しかし、私の度胸では5秒が限界であった。もしかしたら入り方にコツがあったのかもしれない。

 

しかし、駅前徒歩1分に銭湯があるのはうれしい。貸しタオルもあるから、仕事帰りに急に思い立って寄るのも可能だ。私は熱いお湯は苦手だが、ここは40度程度なので私のような人間にはとてもありがたい。

 

電気マッサージ風呂にはたいして入れなかったが、大和湯のおかげで体はすっかりぽっかぽかだ(^ ^)

 

5.スミチャン

さて、晩御飯。歩いていると、看板に「第5回Y-1グランプリ優勝」の文字を掲げるお店が。これはいいと早速店内に*7

 

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↑店の暖簾

 

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↑Y−1グランプリ優勝の文字が。これは気になる

 

店内は完全に居酒屋だ。けっこう混んでいる。人気のお店なのだろう。

もちろんお店イチオシの「スミチャンカラアゲ」は外せない。カラアゲ以外にもいろいろ鳥料理がある。今回は、骨付き鷄、ささみあぶり焼き、鶏がらだしごはん、大判ツクネ半熟目玉焼きのせを頼んだ。ドリンクは大人のクリームソーダを注文。

 

カラアゲはにんにく醤油に一晩漬け込んで下味を付けているとのこと。きっと私好みのジャンキーな味に違いない(笑)

 

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↑カラアゲ

 

カラアゲといっても衣はあまり付いていない。どちらかといえば素揚げに近い。軽く片栗粉をまぶして揚げた感じだ。予想通りジャンキーで濃いめの味付け。ニンニクよりは醤油感のほうが強いか。散歩で疲れた体にエネルギーが充填されてゆく。

 

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↑ボケているが、骨付き鷄

 

次は骨付き鷄。ちなみに私は育ちは横浜だが、両親はともに香川県出身。DNAは純度100%の讃岐人だ(それゆえ讃岐うどんもちとうるさい)。骨付き鷄はまさに香川県のご当地名物。骨付き鷄発祥のお店、一鶴の本店は香川県丸亀市、私も本店に食べに行ったことがある。ゆえに骨付き鷄には簡単には満足できない。ここのひな鳥を使った骨付き鷄はなかなかに美味しいが、こればかりは一鶴に軍配を上げたい。*8

  

意外によかったのが食後の口直しに供される烏龍茶ゼリー。口の中が一気に爽快になる。比較的味の濃いメニューがあるので、これで口を爽やかにするのはナイスアイデアだ。写真を撮らなかったのが悔やまれる。お値段も良心的な大和市B級グルメを堪能。ごちそうさまでした(^ ^)

 

6.犬の標識

大和駅周辺をぷらぷらして気づくのが犬のマナーに関する立て看板。たくさんあっておもしろかったので、以下に列挙しよう。犬がスーツを着たシュールな絵柄から、子供が嬉しそうにフンを片付けるものまで、多種多様。

 

今まで気にしなかっただけで、どこもこんなもんだろうか。それともやっぱり大和駅周辺が多いのか?ちなみに実質的に歩いたのは1時間あるかないか。距離にしても4キロあるかないかぐらいだろうか。これだけ看板が多いのは、もしかしたら大和市の犬たちはなかなかにヤンチャなのだろうか??

世の中には犬の糞お断り看板の写真を撮影されている方もいらっしゃる*9

 

それでは、以下1時間で集めた犬の飼い主への注意看板。

 

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↑釣り堀の看板にも

 

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↑ついでにこちらも。ハトとのトラブル。ハトによるトラブルということだろうが、人間とハトが対等に闘っているようでおもしろかったので思わずパシャり(笑)

 

ふっと立ち寄っただけでも緑地を散歩し、純喫茶でコーヒーを飲み、銭湯に入り、B級グルメを食べることができた。都内の家に帰るのも中央林間駅から田園都市線でラクラク。大和市、とても乙な街でした。

 

さて、今度はどこへ行こうか。

*1:大和市大和市の紹介」http://www.city.yamato.lg.jp/web/kouhou/shoukai.html

*2:大和市「『大和』の由来と市制施行まで」http://www.city.yamato.lg.jp/web/shakai/reki08-02.html 

*3:竹内正浩『日本の珍地名』文藝春秋、2009年、35−40、47、61、122−123頁。

*4:やまとナビ「ふれあいの森」http://www.yamato-zaidan.or.jp/fureai

*5:食べログ「茶居珈」https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140702/14028825/ 

*6:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合「大和湯」http://k-o-i.jp/koten/yamatoyu.html

*7:食べログ「スミチャン」https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140702/14054135/

*8:一鶴http://www.ikkaku.co.jp

*9:犬の糞お断り看板、http://blog.livedoor.jp/inunohun123/

鶴ヶ島市(2016年12月30日訪問) 〜雨乞の街でカニを買う〜

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市の数は1889年(明治22年)の市制町村制が施行されて以来増加している。39市でスタートし、1945年(昭和20年)10月には205市、1995年(平成7年)4月には663市、そして2014年(平成26年)4月には790市となった。

 

総務省「市町村数の変遷と明治・昭和の大合併の特徴」

http://www.soumu.go.jp/gapei/gapei2.html 

 

そもそもどのような基準を満たせば市になるのだろうか。地方自治法第8条が「市となるべき普通地方公共団体」の要件を以下のとおり定めている。

 

  1. 人口五万以上を有すること。
  2. 当該普通地方公共団体の中心の市街地を形成している区域内に在る戸数が、全戸数の六割以上であること。
  3. 商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が、全人口の六割以上であること。
  4. 前各号に定めるものの外、当該都道府県の条例で定める都市的施設その他の都市としての要件を具えていること。

 

地方自治法

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO067.html#1002000000001000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000 

 

市町村合併などがあれば、人口が要件を満たすようになり、そのため今日まで市が増え続けてきたのだろう。

 

さて、今回訪問した「鶴ヶ島市」は1991年(平成3年)9月に誕生した比較的若い市だ。埼玉県の中部に位置し、小江戸で有名な川越市のお隣さん。人口は2016年11月1日現在で70,009人。

 

市のホームページによると地名の由来は下記のとおり。鶴がいたから鶴ヶ島、非常にシンプルでわかりやすい由来でしかも雅びな名前だ。

 

「地名「鶴ヶ島」発祥の地の周辺は、昔、鶴ヶ島という地名でした。

このあたりは、雷電池方面から流れ出る清水により水田や沼地が広がっており、その中の小高い島状の地にあった相生の松に鶴が巣篭もったことから地名が名付けられたと言われています。

それは太田道灌川越城を築いた(1457年)頃と伝えられています。

この地は、明治22年の合併時に村名に使用されて以来、現在の市名の由来の地としても重要です。」

 

鶴ヶ島市「つるがしまの文化財

http://www.city.tsurugashima.lg.jp/page/page000486.html 

 

さて、スタートは東武東上線若葉駅である。鶴ヶ島駅もある中であえてのこの駅だが、あとで調べてみると若葉駅はお隣の坂戸市に位置するとのこと。港区なのに品川駅のような感じだ。鶴ヶ島駅のほうがやっぱりよかったかなと思いつつも、実際に歩いたり訪れたのは鶴ヶ島市だったので、まぁよしとしよう。

 

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若葉駅。レンガ調のオシャレな外観

 

到着したのは13時前。早速腹ごしらえといきたいところだが、この日は12月30日と日が悪い。チェーン店でもなければ多くのお店が年末年始のお休みに入っている。幸い若葉駅近辺には「ワカバウォーク」という商業施設があり、何かしらランチにありつくことはできそうである。

 

ワカバウォーク

http://www.wakaba-walk.com 

 

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ワカバウォーク。帰り際に撮ったので夕暮れモード

 

スマホで検索してみると、「麺処元気屋」というラーメン屋が空いてるらしい。食べログの評価も高いし、年の瀬にもかかわらず営業してくれているとはなんてありがたいお店なのだろう。砂漠で見つけたオアシスのようだ。ちなみに前回の松戸は「とみ田」であったが、この全市巡りのご飯はラーメン縛りというわけではない。もっともラーメンはとても大好きなので、結果的に訪問することが多くなるかもしれないが(⌒-⌒; )

 

食べログ「麺処元気屋」

https://tabelog.com/saitama/A1103/A110304/11028374/ 

  

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↑元気屋までの道中

 

店の一押しは「台湾まぜそば」とのことなので、お店のオススメに素直に従い、まぜそばを注文。店内には埼玉県産のこだわりの小麦に関する説明がある。そうした記事を読みつつ待つこと数分、まぜそばがやってきた。

 

 

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↑元気屋。オススメは「台湾まぜそば

 

それにしても、名古屋発祥らしい台湾まぜそばは最近都内およびその近郊でもよく見かけるようになった。勤務地近くにあるラーメン屋でも1、2年前からメニューに登場するようになったせいか実際そんなに食べていないのに妙に馴染みがある。

 

実食する。

  

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まぜそば

 

味が濃く上品さとは縁がないとってもジャンキーな味だ。最近はオシャレで上品なラーメン屋が増えたなか、元気屋はB級グルメとしての矜持を保っている。会社のそばにこのラーメン屋があったら、疲れている時に駆け込んでしまうだろう。

台湾まぜそばには追い飯がセットであることが多く、実際追い飯はいいアイデアだ。というのも、普通に麺を食べるとひき肉等の具は残ってしまうことが多い。ご飯とまぜれば具を完食できる。

 

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↑追い飯写真。タレと具を絡めると美味しい

 

続いて行くのは「雷電池」。雷電池と書いて「かんだちいけ」と読む難読地名だ。江戸時代より続く国選択無形民俗文化財および市指定無形文化財に指定される「脚折雨乞」という行事が開催される場所とのこと。家を出発する前にこの事実を知ったのだが、脚折雨乞は4年に一度の開催で、折り悪く今年がその開催年にあたり、次回は2020年のオリンピックイヤーということ。4年後にするかどうか迷ったものの、4年後に覚えているかどうかわからないので、初志貫徹、30日の鶴ヶ島訪問を決行したのである。

 

鶴ヶ島市「脚折雨乞」

http://www.city.tsurugashima.lg.jp/page/page000489.html 

  

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雷電池までの道中

  

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↑富士山が見えた。

 

いざ池に着いてみると意外に小さい池で、公園建設に合わせて人工的に造られた池と言われても納得してしまいそうな大きさである。

 

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雷電池。鯉もいる。

 

雷電池の説明書きを読むと、もともと雷や風を司る大蛇が住んでいた池だが、江戸時代の新田開発により池が開発されて住みにくくなったために大蛇が上州(現在の群馬県)に移ってしまい、それで雨が降らなくなり、雨乞いの儀式をするようになったとのこと。確かにこの大きさでは大蛇は住みにくかろう。

 

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雷電池の説明書き

 

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 ↑説明書きの一部拡大。説明書きができたのが1981年で当時は「町」民と書いてあったのではないか。それが市になったから上書きされたと思われる。 

 

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↑池に隣接した公園で見つけたややマスっぽいクジラの噴水。

 

さてこれからどこへ行くべきか。。。

 

基本的に住宅街なのでそれほど他所からの来訪者を想定している街ではない。さりとて鶴ヶ島市でもっとも有名な観光地(?)と思しき雷電池には来てしまった。

 

と、とぼとぼ歩いているときにふと目に入る「鶴ヶ島鮮魚センター」の文字。することもないしセンターには豈図らんや多くの人がセンターに入っていく。どうやらスーパーのようだ。店の前にも人だかりが。

 

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鶴ヶ島鮮魚センター

 

せっかくなので店に入ってみると、スーパーというより市場、もしくはアメ横のような雰囲気だ。年末の特売でもあるのか多くの人で店内がごった返している。客の熱気もあいまってとても活気のある空間である。

 

鮮魚センターなんだから、ということでまずは鮮魚コーナーに。鶴ヶ島市は内陸県埼玉の市だが、このセンターは魚が豊富で、刺身の盛り合わせや切り身はもちろん、ぶり等の大きめの魚が一尾まるまる、それにタラバガニの姿ボイルなどもたくさん置いてある。はまぐり、ホタテ、ナマコなどもある。

 

カニは久しく食べてないなぁ、食べたいなぁ、と物欲しげにカニを見ていたのを悟られたか、1.1キロ8800円のタラバガニが6000円でいいよ、と店員さんの声。見れば、まだ10代後半と思しき若い男性。しかし、若いとはいえ、ずっとバイトしているのかオマケしてやるよと声を掛けてくるその顔はもはや完全に商人のそれだ。

 

突然の2800円の値下げオファーに心がぐらつく。タラバガニ一杯はブログの写真的にもフォトジェニックだ。ここ久しくカニをしっかり食べていないし、正月だし買っちゃおうかな。。。

 

と散々迷ったものの、こうやってホイホイ買っているからお金がたまらないのだ、しかもさすがに一杯は食べないだろう、と今日は理性が上回り、結局一杯まるまるは買わずにズワイガニのハーフポーションを買うことにした。

 

もっともこれだって当初買う予定じゃなかったことを踏まえれば、節約の達人から怒られそうな買い方ではある(´Д` )6000円が基準値になってしまったから、2380円のハーフポーションがやたらと安く見えたわけで。普段なら2000円超えの商品は高い気分がして買わなかっただろう。

 

鮮魚センターではあるが、肉類も豊富な品揃えでとても楽しい。

  

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↑戦利品。家がそばならもっと買ってしまっていただろう(⌒-⌒; )

 

当初はお隣の坂戸市にある温泉施設にでも行こうかと思っていたのだが、ナマモノを購入したのですぐに家路につく。

 

のだが、若葉駅に向う途中にオシャレなカフェを発見。

 

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↑カフェ ザ 香乃珈 鶴ヶ島

 

https://tabelog.com/saitama/A1103/A110304/11039559/

食べログ

 

どうせ30日だし開いてないだろうと思いきや、意外にも営業中。とはいえ、ナマモノもあるし、、、と閉まっていれば何の葛藤もなく通り過ぎれたものを、しっかりと営業してくれたばかりにしばし通り過ぎるか立ち寄るか迷う。

 

が、歩いて少し疲れていたこともあり、立ち寄ることにした。ロールケーキセットが550円とかなりお値打ちの価格設定。都内でないことを考慮しても十分に安い金額ではないだろうか。

  

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↑ロールケーキセット(写真はロールケーキのみ。これにホットコーヒーがつく)

 

ロールケーキセットでエネルギーを回復し、今度こそ家路につく私であった。

 

さて、今度はどこへ行こうか。

 

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千葉県松戸市でつけ麺を食べる(2016年12月24日訪問)

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総務省によると2014年4月現在、日本全国には790の市があるそうだ(Wikipediaでは2016年10月10日現在の数字として791となっている)。

 

総務省「市町村数の変遷と明治・昭和の大合併の特徴」

http://www.soumu.go.jp/gapei/gapei2.html 

 

Wikipedia「市町村」 

https://ja.wikipedia.org/wiki/市町村

 

この全ての市に行ってみたい。そう思って、そしてこのモチベーションを維持するためにこのブログを始めた。

 

そもそも47都道府県さえ制覇していない。仕事柄ときどき海外出張に行くことはあるのだが、国内出張はほとんどないため、日本国内はたまの旅行を除くとあまり行く機会はない。

 

海外出張はそれはそれで刺激的だが、日本国内もまだ行ってない地域はたくさんあり、しかも日本がいいのは地域それぞれに名産があり、どこに行ってもなにかしら美味しいものが食べれるところだ。こんな国は世界広しといえどもなかなかないのであり、日本人でありながらその魅力を堪能していないのはなんだかとっても口惜しい気がして、あちこち行ってみたくなったのである。

 

といっても平日は仕事だから、訪問できるには基本的に週末。仮に一週間に一市訪問すると、一ヶ月で約4都市、年間で48都市だ。単純計算で約16年を要する一大プロジェクトだ。何か目標がないとこの想いを維持するのは大変そうなので、こうしてブログで記録することにした。

 

訪問のルールは簡単に下の三つにする。

 

・一市3時間以上の滞在

・なにかしら体験をすること(食事や宿泊、温泉に入るなど)

・2016年12月23日以前に訪問した市はノーカウント

 

できれば全ての市に宿泊したいところだが、それだとけっこう大変で心が折れそうになるので、緩和した条件でご容赦願いたい。宿泊込みの全市訪問は生涯の目標としたい。

 

さて、記念すべき第1号は、千葉県の「松戸市」だ。

都内在住なので単純にアクセスしやすいところ、そして私はラーメン好きということもあり、その名を全国に轟かせる「とみ田」に行ってみたかったからだ。

 

松戸市だが、市のホームページによると「やさシティ、まつど」というキャッチコピーが掲げてあった。最近までお隣の北千住に住んでいたが、うーむ、知らなかった(ー ー;)

松戸が市になったのは1943年とのこと。

 

松戸市ウェブサイト

https://www.city.matsudo.chiba.jp

 

地名の由来について、同じく松戸市ウェブサイトから抜粋。

 

「地名の由来には諸説あります。

 一つの説としては、この地域が太日河(ふとひがわ・現在の江戸川)の津(渡し場)でもあったことから、「馬津(うまつ)」とか「馬津郷(うまつさと)」と呼ばれており、それが「まつさと」になりやがて「まつど」になったのが松戸の地名の起こりだといわれています」

 

松戸市ウェブサイト「松戸市の位置・交通・地形・地名の由来」

https://www.city.matsudo.chiba.jp/profile/ichi_chikei_yurai.html 

 

「松」だが地名の由来をみると「馬津」が転じたよう。「松」の字にしたのは縁起をかついだからだろうか。

 

2016年12月1日現在の人口が486,453人というからかなりの大都市だ。駅前だけをみると柏市のほうが大きいのかと思いきや(柏レイソルもあるし)、松戸市のほうが人口が多いというのはちょっと意外であった。

 

 

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↑ 松戸駅前の光景

 

さて、スタートは松戸駅である。

松戸駅周辺はラブホや風俗店があったりとちょっと猥雑な雰囲気もありつつも、その旧ラブホをアーティストの居住のために改装した「Paradise Studio」という面白い施設もあったりと、なかなかユニークなエリアなのである。

 

MADcityウェブサイト

https://madcity.jp/paradise-studio/ 

 

まずはとみ田に行かなければならない。とみ田は、一時は4時間待ちの行列ができたそうだが、今ではシステムが変更されて、食券購入時に来店時間が指定されて、その時間に行けばOKである。4時間の行列は相当に長い行列であったろうから、ご近所さんとの関係も考慮してこのようなシステムになったのかもしれない。もちろん待つほうとしてもとてもありがたいシステムだ。

 

とはいえ、やはり人気店。11時半前にチケットを購入したら、指定されたのは15時だった。3時間半待ちだが、とにかく今日無事に食べれることが保証されて一安心ε-(´∀`; )

 

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↑ とみ田の食券。つけ麺を頼んだはずがなぜかお土産つけ麺の文字

 

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↑ 川名。昭和レトロな雰囲気

 

意気揚々と日本全国の市を巡ると言っておきながら、松戸市について下調べをしてきたわけではない。3時間半を利用してどこに行くかカフェに入って作戦を練ることにした。

 

選んだカフェは「川名」。駅からとみ田に行く途中にあったので、ちょっと気になったのだ。外からの雰囲気は昭和の喫茶店。

 

川名

https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12013393/ 

 

そして、中に入ってもやはり昭和の喫茶店だったが、界隈の憩いの場となっていそうな雰囲気だ。青のタイルの内壁と秀和レジデンスの外壁(南欧の塗り壁風)っぽい天井。青のタイルは明治や大正時代を連想させて、モダンな雰囲気があるような気がする。

 

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↑ 川名の内壁

 

メニューを見れば、なんだか気になる「ホットオレンジ」なる文字。ホットレモネードはおなじみだが、オレンジはとても珍しい。少なくとも私にとってははじめての遭遇である。

 

ブログにはもってこいのメニューがあったと内心喜びながら、ホットオレンジを注文。見た目もオレンジの輪切りが浮かべてあるというなかなか洒落た出で立ちだ。

 

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↑ ホットオレンジ。輪切りのオレンジがオシャレ 

 

味はオレンジジュースを温めたような感じだが、冬や風邪をひいたときにはもってこいの優しい甘さと酸味がする。

 

スマホで調べてみると、最近まで隣駅に住んでいながら全く知らなかったのだが、松戸駅から徒歩10分のところに「戸定邸」なる国の重要文化財があることがわかった。

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